「3部作で見たかった」るろうに剣心 No.9さんの映画レビュー(感想・評価)
3部作で見たかった
大友監督、原作どちらも大好きなので見に行きました。
漫画を実写化するという事は本当に大変な作業だと思います
何を犠牲にして、何を売りにするのか
アメコミと違い、漫画の表現が実際の人間とは大きくかけ離れているのでまずそこに大きな壁があります。
その点で言えば一部のキャラ(特に番神)を除いて絶妙な着地点だと思います。
個人的には剣心の口癖「オロッ」を言うのか興味深かったのですが、その辺も見事でした。
殺陣の演出に関しては、主人公剣心は神速の剣術が売りなので
目にも留まらぬ速さでなくてはいけないのに対し、観客の目には留まらなくてはならないという矛盾があるため。漫画での表現以上に難しいのではないでしょうか。
それに関しても、オープニングシーンや250vs2での演出は素晴らしいと思います。
CGやマトリックス的演出など一切使わず、スローもほとんど使わずでここまで見せるのはさすがです。
問題はやはり尺ではないでしょうか。2時間強という長さでも全然納まりきれません。
3部作、少なくともガンツのように2部作にすれば、もっと丁寧に各々作り込めたのにと思うと残念です。
裏を返せば3部作でも十分売れる力のある作品だと思うからです。
個人的には好きです。
一般的には見て損はないと言ったところだと思います。
3部作で見たかったという思いも込めまして、辛口の☆3.5とさせて頂きました。
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