劇場公開日 2012年8月25日

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「ロバート秋山かと思ったら香川照之だった」るろうに剣心 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ロバート秋山かと思ったら香川照之だった

2021年4月21日
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鑑賞方法:VOD

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今週金曜日に「るろうに剣心最終章 The Final」が公開されるということで、いつか見よういつか見ようと思っていた過去作。結局ギリギリになってしまった。
原作未読で時代劇も苦手。実写成功作とは言われているけど、自分に合うか不安。期待値はそこそこで。

いや〜、面白いですねぇ。
ド派手なアクション、原作漫画とは思えない作り、そしてなんと言っても我らが香川照之が今回の敵として登場。面白くないわけないんですよねぇ

るろうにとして生きている緋村剣心(佐藤健)。人を斬れない剣を持ち歩き温厚な性格だが、実は10年前「人斬り抜刀斎」でありそれからというもの殺さずの誓いをたてていたのであった。

とにかくアクションがものすんごい。
日本映画でこの映画の右に出るものはいないんじゃないかというレベルで、その刀を使った迫力のある戦闘シーンは海外ウケも凄いだろうなと思った。

役者も全員大活躍。
佐藤健は前半はちょっと軽い感じがして大丈夫かな?と思ったが、後半になるにつれ剣心のカッコ良さが爆発しラストはとても良かった。
武井咲の泣きながら剣心に訴えるラストシーンも素晴らしい。最近ではあまり見かけないが、やっぱりこの人は上手い。
他にも蒼井優、江口洋介、青木崇高、綾野剛と錚々たる俳優が顔を並べているが、中でも香川照之は相変わらず最高の演技をしている。最初は髪型的にもメガネ的にもロバート秋山かと思ったら、香川照之だった。似てますよね?え?私だけですか?そう思ったの

明治の上品な雰囲気と音楽がいい。
香川照之演じる観柳が登場する時はちょっと不気味で華やかな音楽、人々を次々と殺していくシーンは緊迫感のある音楽といったように場面にあった音楽でかなり入り込める。

ただ、原作漫画あるあるの詰め込みすぎ問題。
色んな要素を入れたくてしょうがなかったのか、原作を見ていない人にとっては訳が分からない。
実写映画ってのは原作を知らない人が見たい!と思えるようにしないといけないのだけど、この映画にはその意向が感じられない。

また、登場人物の背景が全く描けていない。
元々三部作の予定だったらまだしも、当時はその計画は無かったよう。この作品だけでは全然完結しておらず、特に綾野剛に関してはあっさりしすぎていた。緋村剣心ってそんなに「かたじけない」しか言わないの?とも思ったし笑

ちょっと不安になる部分もあったが、それでも中々面白かった。江口洋介かっけぇ!香川照之最っ高!

サプライズ