「YOU MAKE ME LAUGH BUT ITS NOT FUNNY. 人生はいつも初心者」人生はビギナーズ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
YOU MAKE ME LAUGH BUT ITS NOT FUNNY. 人生はいつも初心者
追悼クリストファー・プラマー。
「エーデルワイス」の歌は学校でも音楽の授業でやるし(今でもやってるかは知らないですが)誰でも知ってる歌だと思うんですけど、「サウンド・オブ・ミュージック」でクリストファー・プラマーが歌って有名になった事は意外と知られていないような気がします。個人的にはおじいちゃんなイメージしかないのですが、そんなクリストファー・プラマーが齢82歳にしてアカデミー助演男優賞を取ったのが本作です。なんというか、演技が繊細‼️アップになった時の表情筋の動きでスゴい感情が伝わってきて画面をちゃんと観てようってなります。上手いよなぁ。
もっとコメディよりかと思ったのですが、オサレなドラマでした。75歳の父親にゲイってカミングアウトされたってのはそんな大きなパートでもなくって、自分を見つめ直す息子がメインの物語でしたね。
ユアン・マクレガーが人付き合い苦手な息子オリバーを丁寧に演じています。そのオリバーが出会うのがメラニー・ローラン演じるちょっとエキセントリックな美女アナ。メッチャ美男美女カップルですね!
父親からのカミングアウトを受けたり母親を思いだしたりして、自分に自信が持てなくなって一度はアナを遠ざけてしまうオリバー。でもやっぱりアナがいるNYに行って、花を買ってはやっぱり捨てちゃったりってメチャメチャ迷ってしまう37歳男子です。人生に関しては誰もが初心者ですし、何が正しいかなんて誰にもわからないんで迷ってしまう気持ちって良くわかります。対して人生の終盤にカミングアウトしてからイキイキとし始める父親。そういう父親を思い出す事でオリバーもやっぱり前に進まなきゃって思えたんでしょうね。
で、大昔に読んだ伊坂幸太郎の本のセリフに
「人生については誰もがアマチュアなんだよ。
誰だって初参加なんだ。」
っていうのがありまして、良く考えるとスッゴい深いセリフだなぁっと思って記憶に刻みついています。自分がこの先どうなるか、何が正しいかなんて誰にもわからないし、そもそも誰が人の人生にスコア付けるのって話ですよ。人にスコア付けたがる人はいっぱいいますが、その人だってたかが人生の初心者なんですしね。歳を取ると自分が初心者であることを忘れがちですが、いつも何時でまでもビギナーである事を胸に抱いていたいと思います。
近大さん、コメントありがとうございます。
「ゲイティ家の身代金」の時は話題になりましたよね。考えてみると最近のクリストファー・プラマーって映画の中でもお亡くなりになる役柄が多かったような・・・。
年齢的に仕方ない事とはいえ、名優の訃報は悲しいですよね。ご冥福をお祈りします。
きりんさん、コメントありがとうございます。
そうですよね、きっと物事ってビギナーの時が一番楽しめるので、いくつになってもビギナーの気持ち忘れずに謳歌していきたいですよね✨
クリストファー・プラマー、亡くなってしまいましたね…。
つい最近まで活躍されていたから、突然の訃報にただただびっくりでした…。
オスカーを受賞した本作での名演も素晴らしかったですが、ベタですがやはり、『サウンド・オブ・ミュージック』。真っ先に思い浮かびます。
それから、某キャストのスキャンダルで急遽の代役として出演した『ゲティ家の身代金』。作品の救世主どころか、本人もオスカーノミネートになるという離れ業!
唯一無二の名優のお一人でした…。