ガールのレビュー・感想・評価
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アラサ~オンナのための映画
金麦の檀れいは好きじゃないけどガールの貫禄はさすがだった。
で、思った。
オンナが女の子を満喫して生きようとすると傍目に多少イタイ感じに仕上がるのは仕方ないのかもしれない。
ガールの見所のひとつに要潤がある。今時、それ違法じゃね?ってくらいステレオタイプな嫌な男を演じてる。
あの顔で嫌な男演じたら存在そのものが既にセクハラって完成度。
働く殿方がイタいアラサ~独女を嫌うのはその選択肢の多さと自由過ぎる有様が原因なのかな、って思った。シングルタスクなTHE殿方にはアレもコレも全力で楽しむマルチタスクなオンナの生き方がそもそも理解できないだけじゃなく、中途半端で軟派に見えるんだろう。
自由にみえて不自由ばかりって、それってかなり自由な状況だと思う。
今、オンナには男以上にたくさんの選択肢が与えられている。でも殿方が築き上げてきた社会はまだそんなオンナの全てを受け入れられるほどの寛容さを備えていない。それがオンナを悩ませている。
そして云う。
オンナの人生半分はブルー。ブルーと向き合うことで人生が拓ける。
なるほどね。うん。確かにそうだね。
因みに、映画では残りの半分はピンクってことになってた~ ෆ⃛
Around30女性にはぜひ…
男でも必見!満足感の高いガールズ・ムービー!
「セックス・アンド・ザ・シティ」は嫌いだ。
金持ち女たちのワガママ自己チュー話に過ぎず、しょせん住んでる世界も価値観も違うのだから、共感なんて出来る訳ない。
なので、この「ガール」は「セックス・アンド・ザ・シティ」の真似事なのでは?と思っていた。
だって、香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、今をときめく旬な美女4人が華麗なファッションに身を包み、恋に仕事に人生に奮闘…という話だから。
しかし、実際見てみたら、あんな非現実的な話ではなく、しっかり地に足ついた等身大の話が綴られていた。
香里奈演じる由紀子は、オシャレ大好き女子。でも30も目前で、このままでイイのか?と思い始めた今日この頃…。(KYな彼氏も悩みの種)
麻生久美子演じる聖子は、バリバリのキャリアウーマン。ビッグプロジェクトを任されるが、年上男部下にナメられる日々にイライラは募るばかり。家に帰れば愚痴を聞いてくれる優しい夫が居るが、彼はこんなワタシに満足しているの…?
吉瀬美智子演じる容子は、恋もオシャレも忘れ、家ではマッサージチェアに座りながら缶ビールを一気飲み。ある日、新入社員の一回り年下のイケメンにフォーリン・ラブ。妄想が止まらない!
板谷由夏演じる孝子は、離婚経験のシングルマザー。一人息子の為に仕事復帰し、母親役は勿論、父親役にも奮闘。でもあんまり奮闘し過ぎて息子に気遣われ…
端から見れば、自由気ままに生きていたり、バリバリ仕事に生きていたり、恋人や夫や子供がいたり…と、“ピンク”に見えるかもしれないけど、当の本人たちは“ブルー”ばかり。
壁にブチ当たってもヘコんでも、それでも前を見て生きていかなきゃいけない…。
そんな4人の姿に、男の僕でも共感したり、元気を貰ったりして、非常に満足感の高い作品だった。
中にはやっぱり女性ならではのエピソードがあったりして、男としては身につまされるというか、目からウロコというか。
特に印象に残ったのは、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏の30代3人が悩みを話している内に急に険悪になり、「何でこんがらがっちゃうんだろう?」というシーン。
男だったら酒でも飲んでバカ話すれば忘れる所だが、女性は違うんだなぁ…。
世の男性諸君、必見!
最後に、この映画とは全く関係ないが、映画を見る前に知った新藤兼人監督の訃報に、改めてご冥福お祈りします。
長生きしてくれてありがとうございました。
少女だったと~いつの日か~~♪
特別じゃない女性たちの、
特別じゃない悩みと、
そして、特別な瞬間☆= という作品でした。
原作は、正直言ってそれほど思い入れはなかったのだけれど、
この映画を見たら、こんなに良い作品だったんだな~と思いました。^-^
丁寧に、とてもよくできていると思います。
向井理さんも セリフ含めとても良かったですvv
映画そのものは 5点なのだけれど、(話の都合上)
ちょっとセクハラっぽい発言が(男女ともに)ないわけではないのと、
完全に「女性向け」の作品なので、
4.5点にしました。
女の日常なんて劇場で見てもねえ。。という方は、
見たらびっくりすると思います! m--m♪
今年上半期・・・代表的、傑作?
「半分の月がのぼる夜」「神様のカルテ」などの作品で知られる深川栄洋監督が、「深呼吸の必要」の香里奈、「モテキ」の麻生久美子などを主演に迎えて描く、女性に送るビタミン映画。
一発で、ノックアウトである。今をときめく、人気女優陣を豪華に持ちこんだキャスト陣、ラメラメ光線炸裂のビジュアル、そして某テレビ局の強引なプロモーション。傍目から見れば、「自分探し」「女優の顔ドアップで許してね」といった体の、生ぬるい群像劇を容易に想像してしまう。
しかし、いざ入口のドアを開けてみれば・・これは、どうしたことか。「女は強し」のありきたりなキャッチフレーズを軽やかに覆す、爽快な女性活劇映画としての力強さ、美しさに溢れているではないか!
「60歳のラブレター」や「神様のカルテ」などで、様々な立場にある人間の有様をバランス良く繋ぎ合わせる群像劇の手腕の高さを見せつけてきた深川監督。本作でもそれぞれに個性、持ち味の異なる女優陣を過不足なく、良い感じの塩梅で表現してみせた。
派手な雰囲気が魅力の香里奈、凛とした格好よさが持ち味の麻生という両極端のベクトルを物語の軸に置きながら、決して滲まないストーリーの色。2時間の尺を無駄なく活かし、作り上げる建築のように精緻な配分、成分。
「やっぱり、生まれ変わっても女性が良い」そんなシンプルなメッセージは万人共通、クールなあなたにも、キュートなあなたにも!群像劇という一つのテーマを打ち出すのには難解な作りの作品でこの荒業を成し遂げるとは・・・恐るべしである。
あくまでも「女性映画」という基本コンセプトを十分に理解した脇を固める男性陣もまた、良心的。向井理、上地佑輔、要潤、林遣都・・・目の眩むようなキラキラ俳優陣が、これまた男の弱さ、可愛さ満点でストーリーを彩る。特筆すべきは、やはりの、流石の向井様。その顔で「お前が頑張っているのは、分かっているよ」なんて笑顔で言いやがって・・・まさに現代の王子様そのままである。か、格好よい。
スウィートなラブ、ちょいとシリアスなサスペンス、そして素敵な未来への希望。てんこ盛りの娯楽映画ながら、端正な作り手のセンスを、今回もまざまざと見せつけてくれる上質の一本。カップルで、家族で、男一人で、どんなシチュエーションでも楽しめる、今年上半期に掲げたい代表作になりそうだ。
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