ピザボーイ 史上最凶のご注文のレビュー・感想・評価
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早々の親離れは身を助ける、という教訓
怠惰で驕りたかぶった「勝ち組」の裏をかき、運と団結で「負け組」が成功を手に入れる。犯罪ものやコメディでは定番の筋書きだ。ところが、本作で槍玉に上げられるのは、落ちこぼれで怠惰な「勘違い負け組」。ありがちなドタバタコメディと思いきや、物語は意外な方向へと勢いよく転がっていく。
タイトルなどから予想していた「ピザを30分で届けられない、トホホな主人公に降りかかる不運の連鎖」は、冒頭であっさり覆された。彼は、「届けられない」のではなく「届けない」のだ。(自称)走り屋としての腕を発揮するために、ピザ配達業を選んでいるに過ぎない。だからこそ、指定時間を過ぎても堂々と玄関口に立ち、小生意気なティーンエージャーの客を手玉に取る。
件のガキどもに始まり、この物語でひどい目に遭うのは、総じて親の庇護に甘んじている子どもたちだ。主人公に強盗を強要するドラ息子(以下、略して「ドラ」に。)は、言動に加えて身体つきまでだらしがない。父親の財産を横取りしようと、犯罪の誘いに軽く乗っておきながら、実行は面倒だと人任せにする。彼らを威圧する父親もまた、海軍上がりであることを鼻にかけ、老いてもなおアメリカという国家に寄り掛かっている。一方、主人公は両親の離婚で自活しており、マイノリティ=インド系である同居の親友とその妹も、地道に働きつつステップアップを狙っている。
ちゃちな犯罪計画に巻き込まれた主人公たちは、開き直りと勢いで苦境を打破しようとする。警察に駆け込めば、頭の悪いドラなど簡単に捕まりそうな気もするが、銀行に急行してきた警察官を見れば、彼らの選択が正しかったと分かる。警察もまた、甘ちゃんな子どもに過ぎなかったのだ。(そしてもちろんドラたちは、CIAとFBIとNASAの区別さえ付いていない!)
親がなくても子は育つ、親離れ・子離れの遅れは身を滅ぼす…そんな教訓が、ふと脳裏に浮かぶ。壮快にして、アクションが派手な分だけうら悲しさも漂うコメディだ。
…ところで、主人公が働く店のピザはどんな味がするのだろうか? 冒頭のガキ二人は「まずいから注文した」とほざくが、イタリア系の店主が焼くピザは、案外美味しそうに見えた。できることなら宅配は遠慮して、店でゆっくり(安全に)試してみたい。
タイトルなし(ネタバレ)
なるほど、これは良い。
でも、PG12って
小学生でも
親の指導があれば見られるって事のようだ。かなり、際どい。
鉄腕アトムが駄目って言われた歴史を考えるとね。
流石「ゾンビランド」の監督、下らなくて楽しめた!!
「ピザ配達人爆死事件」(2003)から着想を得たと思われるコメディです。現在サブスクにコメディ映画は無数にありますが、どれもつまらないと思っていた自分でも、下らなさが丁度良くて楽しめました。不快にならない程度にキャラクターがバカなのが上手く、流石ゾンビランドの監督だと思いました。
おバカ映画。面白かった。アイゼンバーグの友人役のインド人がかなり良...
単調
起伏がない
ちょっと軽い?
ジェシー・アイゼンバーグ好きなら
ニュー・マシンガントーク・スター、ジェシー・アイゼンバーグ
配達の時間を厳守出来ないピザ屋の青年ニック。ある日、銀行強盗を企む男二人に捕まり、時限爆弾を取り付けられ、10時間内で銀行強盗をさせられる事に…!
「ゾンビランド」のルーベン・フライシャー監督とジェシー・アイゼンバーグが再タッグ。
冴えない青年の災難を、軽快なコメディとアクションで描いた娯楽作。
ニックと銀行強盗の相棒をするハメになった友人とのやり取り、映画小ネタはコミカル。
勿論、計画は思い通りいくハズがなく、思わぬ事態に。
そこそこハラハラさせるが、時限爆弾のタイムリミットの緊迫感は盛り上がらない。
ルーベン・フライシャーの演出は肩の凝らない娯楽作としてはイイが、「ゾンビランド」の時のようなユニークさに欠ける。
ジェシー・アイゼンバーグもオスカーにノミネートされた「ソーシャル・ネットワーク」の次の作品としては今一つ。
本当に気軽見れる娯楽作。時間も短いし。
早口でまくし立てる役は、もはやジェシー・アイゼンバーグの十八番かな…?(笑)
なめてんじゃねえ!!
「撃て」
パン!
どちらも望んだはず。なのに、撃った男、撃たれた男は怯えてるようだった。
何に?
360度ターン、二度目のペイント。致命的なミスなのに二人は気持ち良さそう。
ウソが真に、マコトが嘘に。
旧作100円、新作480円。
ゾンビランドみた後の僕は、店員さんに声をかけて、この作品を探してもらった。
楽しい青春映画
話には若干無理がありそうな気もするけど、とても楽しいコメディ映画だった。ジェシー・アイゼンバーグがかつてないほどまともな男子でセックスもしているし強盗にもきちんと言い返していたのが意外だった。変な声のインド系の友達もナイスガイだった。その分、悪役が屈折していてそんなところも面白かった。クライマックスのアクションは地味なようでいて激しく抑制の効いたいいセンスを感じた。
この映画が日数を経るにしたがってますます好きになってきているんだけど、それがなんなのかと言えば、主人公と友達の友情の感じがとてもいい。お互い傷つけあう事があってもそれを許しあい助け合う姿に友情の理想形が描かれている。オレはもう若くもないからこのように新しく友達ができてもここまで深く関わり合うことなどないだろう。そんな寂しさからも深く感動してしまう。
笑いながらも、ドキドキバクバク!!
成金のバカ息子が友人と突拍子もないことを計画し、ピザ配達の主人公が罠に・・。ここから、笑いながらも信じられないような展開に。いくらなんでもこんなこと、と思うが、脅されているから、仕方ないのかなあ・・。もし自分が主人公のような目にあったら、どうしたものか。考えるだけで恐ろしい・・・。卑猥な話が多い所と、残虐シーン(?)に驚いたので、そこがマイナスかな。子供には見せない方がいいかも・・。でも、面白かった!お金より、やっぱり友情や愛が大切ってことかな?この後、どうなったかが気になる・・。
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