劇場公開日 2012年8月4日

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遊星からの物体X ファーストコンタクトのレビュー・感想・評価

全43件中、41~43件目を表示

4.5作り手の気合を感じる正統派続編! 真夏でも南極だけは行きたくない……

2012年8月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

怖い。
オリジナルとの比較はさておき、とりあえず、かなり怖い。
悪意しか持たないおぞまし過ぎるクリーチャーの数々。疑心暗鬼の緊張感。
そして北極というだだっ広い密室が醸し出す静かな絶望。
夏なのに底冷えするような寒気を感じましたよ。

オリジナルのファンなので、ここから先はどうしてもオリジナルとの
比較中心のレビューになってしまう点はご勘弁願いたい。

鑑賞前の一番の心配はクリーチャーだった。
2012年のメジャー映画でCGを使わない筈が無い。だがこの手のクリーチャーをCGで描くと、
生物っぽさや質量を感じないというか、どうにも薄っぺらに見えてしまう例が多い。

だが本作、相当に頑張っていた。
人体が滅茶苦茶に歪んだような造形の“それ”らが
もぞもぞ床を這いながら怒号を挙げる姿には
肉や質量をしっかり感じるし、ぬめった皮膚の質感もリアル。
ストレートに言うと、すっげえ気色悪い(笑)。
作り手はあの“生”っぽさの再現に苦心したに違いない。
一部のシーンではちゃんとアニマトロニクスを駆使してるらしいし。
オリジナルにも登場した“双つ頭”が完成するシーンなんてね、
思わずニヤリとしつつもおぞましさで顔を引きつらせてしまうという、
自分でもよく分かんない表情になっちゃいましたよ。

そして『誰に擬態しているのか?』という疑心暗鬼が生む恐怖もしっかり継承されていた。
擬態している人物を確かめる為の検査シーンなんて、
“それ”が屋内にいるか屋外にいるか目の前にいるか
隣にいるか何匹いるかサッパリ不明のとんでもないカオス状態。
検査方法についても「なるほど」と膝を叩く新たな方法が提示される。
ホントにそれで見抜けてる?という不確かさを残している点も絶妙だ。
本作はオリジナルのシチュエーションを幾つも踏襲しつつ、
そこにことごとく新たなヒネリを加えて怖がらせてくれる。

終盤に登場する“あの場所”のデザインにもっと独創性が欲しかったとか、
ファンも度肝を抜くような造形のクリーチャーが観たかったとかの不満はある。
中弛みを感じない部分が全く無い訳でも無い。

だが全体として、オリジナルをリスペクトしつつ、
『元ネタを知ってる観客も知らない観客も震え上がらせてやるぜ!』
という作り手の尋常ならざる気合が感じられる、
かなりステキな前日譚になっていた。
オリジナルをその場で観返したくなる、見事な幕引きも◎!

<2012/8/5鑑賞>

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浮遊きびなご

3.5B級全開でした!

2012年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

カーペンター版は見ていません。
B級映画要素はバッチリ満たされていました。
テンポ良し、話も単純、ショックシーンも適度に散らばっています。
VFXも見ごたえありました。
特にエイリアンを発見してから(始めからってことか…)、怪物が暴れだすまで早い早い…。
仕事帰りに疲れていてもあっという間に楽しんで見終われる映画ですよ。
楽しかった!

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peanuts

4.0まずまず期待通り

2012年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ジョン・カーペンター監督1982年の名作、その前日談的ストーリー。冒頭、なぜ南極ノルウェー隊が犬を撃っていたのかまでを描く。
CGは格段にアップ。しかし『エイリアン』『バイオハザード』『ミスト』あたりに似てしまったのは少々興ざめ。まぁ充分気持ち悪いのでいいか(笑)
98分の映画にしては、展開はゆったり目で退屈な部分もちらほら。前作同様、人間関係のこじれも前面に出しているが、これも二番煎じ的匂いがする。
しかし30年前の続編がようやく今見れるのはファンにしてみたら感慨深いものがあるはず。主人公を女性にしたのもなかなかいいアイデア。黙って見ればまずは期待通り。

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ジョン
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