「手ぶらで8 Mile先へ」8 Mile 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
手ぶらで8 Mile先へ
クリックして本文を読む
世界的アーティストであるEMINEMの半自叙伝のような映画らしい。
名前さえ聞いたことはあったものの、アカデミー賞授賞式に現れた彼の勇姿をたまたま拝見し、全くの知識無しで、単純にHIPHOPってかっこいいよなーと思い立ち、鑑賞。
なんてDOPEなんでしょう。
こういう治安の悪いアメリカは、映画で見る分には興奮する。
夢を追いかけ、どん底のような暮らしをし続けるラビットは、常に葛藤や不安や情けなさに押し潰されそうになっているのが、本人の演技でしっかり表されていて感情移入できた。
ラストシーン、仕事先を抜け出し、全くの手ぶらで1人決戦の地へ赴く彼の後ろ姿には心打たれた。
英語が堪能ではないから、どんなにかっこいいライムを踏んでいるのかは悲しくもちゃんとわからないが、特にラストバトルは字幕からでも、相手に何も言わせない程にパーフェクトなものだった事がわかった。
途中の胸糞シーンには、時折見たくなくなりそうにはなったものの、最後はスカッと、そして「俺は俺のやりたいことをやるよ」と、彼が負けた時と同じく1人で二本指を掲げるクールさも、良かった。
彼の事をよく知っている人達はあまり好印象ではなかったようだが、何も知らないからこそ純粋な気持ちで楽しめてよかったと思う。
コメントする