劇場公開日 2003年5月24日

「ヒップホップをオーソドックスな映画表現にした佳作」8 Mile Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヒップホップをオーソドックスな映画表現にした佳作

2020年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

(ヒップホップのエルミネ自ら主演した半自伝的青春映画)の知識のみで観たが、佳作。キム・ベイシンガーの母親役がいい。貧困生活からなかなか抜け出せない苛立ちと夢への挑戦が、バトルを中心に丁寧に描かれて、「サタデーナイトフィーバー」のラッパー版みたいだった。若者の本音がストレートに伝わる詩も、時に低俗な言葉を含むが、説得力があるのに驚き、伴奏つきの朗読劇の趣を味わう。エルミネの自然体で素直な演技力と姿勢に、表現者としての才能を痛感する。

Gustav