劇場公開日 2012年9月21日

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「ハリウッド万歳!!」ロック・オブ・エイジズ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハリウッド万歳!!

2012年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

寝られる

有名なライブハウスで下働きをしながらバンド活動をする青年と、オクラホマの田舎町から歌手を夢見て都会にやってきた娘の出会いから始まる話はよくある青春サクセスストーリーだ。物語自体に新鮮味はない。
この映画の見どころは、若者が夢をつかむストーリーは映画初主演のジュリアン・ハフ(シェリー)と映画初出演のディエゴ・ボニータ(ドリュー)によるフレッシュコンビに任せて、ベテランの俳優陣が遊びまくっているところだ。

アクの強いポール・ジアマッティが残り少ない髪を後ろに結わえ(人のことは言えないが ^^ゞ)、「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」に続き、若い才能の引き抜きを図って失敗。

こちらもベテラン、ブライアン・クランストンはLA市長という肩書きだが、夫人が踊っている間に、なにやらよからぬお遊びにご執心。

その夫人、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは信仰深く保守的なご婦人で、ロックは環境に悪いとロックを根絶するため婦人会を煽動するが、本作でもっとも過激な歌とダンスは誰あろうこのLA市長夫人だったりする可笑しさ。

ライブハウス“バーボン・ルーム”のオーナーはアレック・ボールドウィン。普段、硬派の役が多い彼だが、まさかのカミングアウトに笑いが爆発!! ロックのスーパースター、ステイシーの支離滅裂な話にどう答えていいものか四苦八苦する様も面白い。

さてトリはそのロックのスーパースター、ステイシー・ジャックスを演じたトム・クルーズ。股間の飾りと体たらくさに笑えるが、歌声は澄んでいて可愛らしい。ストーリーは若者に任せて伸び伸びとイッちゃってる。人気バンドの“アーセナル”を辞めてソロ・デビューしようというのだが、酒と女に溺れる日々で“アーセナル”を辞めた真意は謎だ。その謎に迫るべくステイシーに近づくローリングストーン・マガジンの記者・コンスタンスがマリン・アッカーマン。トムに負けじと強烈な色気をふり撒く。前作「キリング・ショット」とはまるで雰囲気が違う。

おっともう一人? 大トリがいた。役者はミッキー。ステイシーのペット、ヘイマンだ。このサル、芸達者で最高!! あまりの芸達者ぶりにフルCGかと思いきや、エンドロール前に主要出演者と同等の扱いで写真入りで名前が出ていた。

このお祭り気分は正月映画にしてもいいくらいだ。まさに「ハリウッド万歳!!」
80年代のロックナンバーで構成された音楽がノリノリで、ぜひ音響設備のいい映画館で。

マスター@だんだん