劇場公開日 2011年8月6日

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「ノンストップ・アクションで疲れる。」この愛のために撃て みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ノンストップ・アクションで疲れる。

2012年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

フレッド・カバイエ監督の第二作。デビュー作の「すべては彼女のために」は、ラッセル・クロウ主演で「スリーディズ」としてハリウッド・リメイクされている。
前作は、平凡な国語教師が無実の妻を救うべく、自らの手を汚してまでも刑務所からの脱走と逃走を描いたものだった。
これは、身重の妻を何者かに誘拐された看護師助手が、妻を救うために突き進むハイテンションな活躍をみせるストーリー。
敵の意外性や助けとなるのが殺し屋など捻りを加えた脚本も中々よろしい。
殺し屋との迷コンビで妻を追いかけ、看護師助手はあくまで妻の救出。
殺し屋は自分を嵌めた本当の悪を追い詰めるために看護師助手と行動を共にする。
だが、甘い馴れ合いは無い。殺し屋はクールに行動する。この辺がカッコいい。一ヶ所トイレであわやと云うところで夫が助けに入るが、その前にトイレに目を向けるワンショットを入れて欲しかった。でないと調子が良すぎると感じる。
駅での追いかけっこや、署内の喧騒の中突き進む緊張感など、ハイテンションは最後まで続きラストでようやく落ち着きを見せる。

好みで云うと主人公より殺し屋のほうがカッコ良い。
もうけ役と云える。

観て損はない作品。

みっどないと・シネマ