「ウィルソン!」ミッドナイト・イン・パリ 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
ウィルソン!
ウディ・アレン監督映画というのとオーウェン・ウィルソン主演、パリが舞台というぐらいの予備知識で観た。
アレン映画は肌に合うのと合わないのがあるのだが、今回は合った。
パリに来たアメリカ人というと色々と皮肉めいた展開になりそうなものだが、あえてそれはしないでロマンティックな流れ。オープニングのパリの街の長めのショットもあえてわかりやすく撮ってる。
オーウェンウィルソンの佇まいも良かった。(いつ見ても鼻の形が気になるんだけど)
ニューヨークを愛してニューヨークを舞台にした映画を撮り続けてきたアレンが、色々あってもう暮らすことができなくなり、異国で映画制作している状況を考えると、旅人視点で見たパリの街が興味深い。
誰かを好きになったり惹かれてゆくということは素敵だな、と柄にもなく思ったり。
ラストは恋愛相手は趣味が合う人にしたほうがイイよ、というアレンのメッセージと受け取りました。
(隣で見ていたおばあちゃん二人組みが楽しげに帰っていくのを見てなんか嬉しくなりました)
コメントする