劇場公開日 2012年5月26日

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「ウディ・アレンが捧げるパリと芸術へのラブレター」ミッドナイト・イン・パリ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ウディ・アレンが捧げるパリと芸術へのラブレター

2012年11月16日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

幸せ

萌える

映画脚本家のギルは婚前旅行で愛するパリへ。
初めて手掛けた小説に思い悩むギルは、真夜中のパリをさ迷う内、1920年代のパリへタイムスリップ。
そこで、歴史に名を残す芸術家たちと出会う…。

冒頭、これでもかと言わんばかりに映し出されるパリの美しい風景にうっとり。
ああ、行ってみたい…。

フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ…ギルが出会う芸術家たちは偉人ばかり。
彼らから芸術のイロハを受けるギルの姿は、ウディ・アレン自身の夢と憧れ。

「カイロの紫のバラ」では映画ファンの夢を描き、今作では芸術とノスタルジーへの夢を描く。
その一方でノスタルジーに浸り過ぎるのをチクりと風刺する。

芸術嗜好とパリへの愛。
知的センスが光るセリフとシニカルなユーモア。
ウディ・アレンが素晴らしくロマンチックな一時の夢を見させてくれる、パリと芸術へ捧げるラブレター。

近大