劇場公開日 2012年5月26日

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「パリに、1週間よりは1ヶ月!」ミッドナイト・イン・パリ KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パリに、1週間よりは1ヶ月!

2021年8月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

古くはデュヴィヴイエ監督の
「パリの空の下セーヌは流れる」等の
パリ賛歌の映画は多く、
この作品も冒頭からパリ賛歌を
ムンムンさせているような印象だ。

NHKBS放映を機に3回目の鑑賞。
本来はタイムスリップ物は
リアリティ欠如の最たる物語なので
好みの映画は多くはないのだが、
何故かこの作品については
徐々に好きになってきてしまっている。
リアリティ欠如はどこへやら、
ライト感覚で、主人公憧れのパリ世界へ
観客をも魅入らせる見事な脚本に思える。

ウディ・アレン作品も随分観たが、
ストーリー性に重点を置く作家ではないので
正直各作品を詳細に覚えてはいない。
また繰り返して観てみようと思うことも
それ程なく「インテリア」は改めて、
と思っている位だったが、
この作品を契機に、また改めて彼の作品を
再鑑賞しなくてはとの誘惑に駆られた。

この映画では懐古主義の主人公に合わせ、
彼を過去のパリの世界へ連れて行く。
そして、更なる過去への
ノスタルジーの連鎖反応的展開も見せたが、
アレンの確たる想いは時代に限定されない
パリそのものに対してなのだろう。

それにしても、100年以上も前の場面でも、
セットではなく、ロケで撮影出来る
パリの雰囲気は素晴らしいの一言だ。

私も観光旅行で、
パリに1週間滞在したことはあったが、
出来たら1ヶ月程で良いので住んでみたい
との気持をかき立てられた作品でもあった。

 2021.10.26追記
NHKの“100分で名著”を見ていて、
ヘミングウェイの「移動祝祭日」の
登場人物に似通っていたので調べると、
そもそもが、
この書籍をもとに製作された映画とのこと。
是非読んでみなくては!

KENZO一級建築士事務所
るーさんのコメント
2021年11月13日

KENZOさん
「愛と哀しみの果て」へのコメントをありがとうございました。

いいですね〜♫、パリ!
私もいつか行って、この映画と「勝手にしやがれ」で復習したいものです♫

るー
こころさんのコメント
2021年8月7日

KENZO一級建築士事務所さん
そうなんですね。
「少しでも古いもの」…歴史のある建物、感動の重みが違いますよね。
自然の美しさにも感動しますが。
映画を観てパリの旅を思い出す、いいですね。

こころ
こころさんのコメント
2021年8月6日

KENZO一級建築士事務所さん
ジャンヌ・ダルクを辿る旅だったのでしょうか?フランス🇫🇷近寄り難い程、お洒落なイメージが👀

こころ
こころさんのコメント
2021年8月6日

KENZO一級建築士事務所さん
コメントを有難うございます。
ピアニスト役のエイドリアン・ブロディの切ない顔が今も鮮明に浮かぶほど、「戦場のピアニスト」が忘れられない一作になっています。
パリ1週間の滞在✨←羨ましいです👀

こころ