グラン・ブルー 完全版のレビュー・感想・評価
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リュック・ベッソン原点にして頂点。
日本で発売された『グラン・ブルー』Blu-rayはモノラルなので、
いつか音高質のBlu-rayが出るんだろうなぁ勿論
買うけど、
と思っていたら、忘れた頃に4K劇場公開。
(KADOKAWAは年内に4KUHD発売とみた。)
初劇場公開も通いレーザーディスク&DVD&Blu-rayで計50回は観ているグラン・ブルーは、
サウンドトラックも即CDを買い、車でも毎日聴いていた。
渋滞も不快にならないほど、
僕はどっぷりグラン・ブルーに魅了されていた。
4K公開、観ないはずがない。
ただ心配は画質である。
ああ、やはり高画質は望めない。
もともとこの画質なのだろう。
ただ音質はクリアで、高音やサックスの響き等満足する。
オープニングから、音質に驚かされ興奮した。
きっと前世は海の生き者だったのだろう。
海底にいると地上に帰る理由がわからなくなる。
そこは時が止まり、安堵しかない愛の世界なのだろう。
映画のチラシに
リュック・ベッソン原点にして頂点
とあったが、納得と同意。
やはり、このリュック・ベッソンと
(可愛い)ロザンナ・アークエットと
(イノセントの徹底)ジャン=マルク・バールと(ガキ大将が大人になったようにしか見えないが
ピアノも弾きエレガントでいいヤツ)ジャン・レノと
音楽エリック・セラが特別級に素晴らしい。
この世界観に、僕も海底を彷徨う。
ギリシャの海が綺麗
幼い頃にギリシャの海辺で出会い、潜水の腕を競い合っていたジャックとエンツォの2人。20数年後、フリーダイビングでチャンピオンとなっていたエンツォはジャックをイタリアで開催されるフリーダイビングの大会に招待した。勝負に燃えていたエンツォと、イルカと海に潜る事が好きなジャックの2人は、競い合い潜水記録を伸ばしていった。また、ジャックは彼に思いを寄せるアメリカ女性ジョアンナとひかれ合った。そんなある日、ジャックは人間の限界に迫るような潜水の記録を打ち立てた。負けず嫌いなエンツォは、その記録を超えようとさらなる挑戦に身を投じ・・・さてどうなる、という話。
「グラン・ブルー 完全版 4K」として再上映されたので劇場鑑賞。
ジャック・マイオールという名前から、実在するフリーダイビングの記録を作った人なので、彼のドキュメンタリーかと思ったら違ってた。
現実と比べたら、ジャックを良く描き過ぎてるし、エンツォを悪く描き過ぎてる。
まぁ、フィクションとしてみればなかなか面白かったけど。
エンツォを殺さなければならなかったのがよくわからなかった。ジャック同様、蘇生出来たと思えたから。
カラーになった時のギリシャの海はメッチャ綺麗だった。
ジャック役のジャン・マルク・バールはかっこよかった。そして、エンツォ役のジャン・レノは貫禄あった。
ジョアンナ役のロザンナ・アークエットは唇が魅力的でエロくて面白かった。
リュック・ベッソン全盛期の一作
グラン・ブルー完全版4Kを鑑賞。
90年代に完全版を初めて鑑賞して以来、現在に至るまで大好きな映画。
本作をきっかけにダイビングのライセンスを取得したくらい。
ベッソンは「サブウェイ」「グランブルー」「ニキータ」「レオン」の4作だけで才能の全てを使い果たしたと言っても良いくらい。(個人の感想です)
その後もベッソン御用達になるジャン・レノとエリック・セラ(音楽)が起用されているが、偶然にも本作含め自分のベスト候補の「パルプフィクション」「バッファロー‘66」にもちょい役ながら出演しているロザンナ・アークエットが、この映画の本質にある「男のロマン」の様なものに対して理解できない女性側の象徴としてうまく機能しており、ジャック・マイヨール役のジャン・マルク・バールの浮世離れした聖人っぽさが本作のファンタジー感をより強く押し出している様に思う。
4Kで観ることで地中海のブルーがより深くなり、イルカと戯れる臨場感も劇的に変わり鑑賞価値が一気に上がったとように思う。
しかしプールの中でエンゾとジャックが競い合いながらシャンパンを酌み交わすシーンはいつどのような解像度で観ようがどうでも良いと思うくらいおしゃれ過ぎて大好き。
あのシーンだけで星五つの価値があると思ってる。
イルカと海に還るとはーー初見時の圧倒的感動は少しだけ思い出せたかな
1988年公開だから37年を経てのリバイバル上映。88年当時「グレート・ブルー」(英題Big Blue、120分)のタイトルで公開された本作を、大学生だった僕は確か自由が丘で観た記憶がある。
強烈な印象を残す1作だった。
何か人生ですごく大事な、これからの自分が探していかないといけないものがこの映画中にある気がして、同時期に発売された主人公ジャック・マイヨールの自伝「イルカと海に還る日」も夢中で読んだ。日本でイルカに出会ったこと、瞑想や呼吸法に取り組んでいたこと、彼に続く素潜りダイバーたちがさらに記録を更新していったことなど、この映画の世界をさらに深めてくれる話題がたくさん書いてあった気がする。
その後、「グランブルー」(132分)のタイトルで1998年に再公開されたのも確か渋谷に見に行った。初見の時の感動は戻ってこなかった。フランス語のタイトルになったのもなんか気に入らなかったし、もう社会人になった僕には、初見の時の柔らかい心がなくなっていたのかもしれない。
今回の「グランブルー完全版」は168分と最初のバージョンから48分も長くなっていた。
ベッソン監督はその後の作品を見てもわかるけれど、一つ一つの場面やキャラクターを記号的に、何らかの象徴性を持たせて、戯画化するかのように強調するのが特徴だと思う。それがこの映画を神話や寓話のように、あるいはすごく詩的な映画にしていたように思う。
しかし、それ以降の作品や売れ線の作品を作るプロデューサーとなってからはその作風が軽さや分かりやすさ、(あんまり笑えない)ユーモアとなって、この映画のような詩的な象徴性や神話性はなくなっていった。
ベッソンの名前を見るとつい観てしまうのだが、「グレートブルー」のような無意識まで揺さぶられるような映画体験を与えてくれた彼の作品は、僕にとってはこの1作だけである。(僕自身が世間ずれしていったことによる影響が大きいののだろうけれど)。
今回Wikipediaを調べてわかったのだけれど、マイヨールはこの作品公開後に「Homo delphinus(イルカ的人類)」という本を書いていた。この映画の中でも、マイヨールは、人間社会より、イルカと海の方がピッタリくると感じている不適合者的人物として描かれている。人と接するのは苦手で、海の中にいる時だけが自分らしくいられるし、イルカとなら一晩中遊んでいても疲れることはないのである。
つまり、マイヨールはイルカ的思念の持ち主なのだ。あるいはそれを探し求めている人物といった方が良いのかもしれない。村上春樹の「羊をめぐる冒険」の羊的思念と一体化した日本社会の影のフィクサーのように。
そのイルカ的思念から見える世界こそがリアルで幸せで充実している。しかし、その認識はイルカと海の中にいる時だけの一時的なものでも、それを短時間でも得ることが人生の目的になっている…。
だからこそ、それを手にすることができなくなった実際のマイヨールは晩年心を病み、自死を選ばざるを得なかったのかもしれないと感じるのは、勝手な思い入れなのかもしれないけれと。
この作品はアメリカではハッピーエンドで公開されたという。具体的な改変内容はわからないが、おそらくは自死を選ぶかのように深夜の深海に潜ったマイヨールと彼を待つ彼の子供を宿した恋人(この妊娠設定は、前のバージョンではなかった気がする)が現実世界で幸せな家庭を持つことを示唆する終わりのはずだ。
だとしたら、よくそんな台無しのエンディングにしたものだ。実際,フランスと日本での熱狂・カルト化に比してアメリカでは酷評だったらしい。
人間世界的には死だとしても、彼の自伝のタイトル通り「イルカと海に還る」ことが、この映画のマイヨールの望みであり、超越的な永遠の生を得ることかもしれないと示唆するからこその強烈な余韻でもあるし、また現実のマイヨールはもしかするとそれを果たせなかったのかもしれない、いや、それは彼の中には記憶としてずっとあったはずだというような考え(勝手な思いこみでもあるけれど)にもつながったのだと思うのだ。
残念ながら、今回初見時の圧倒的な感動はよみがえってこなかったけれど、この映画がその後の僕に小さくない影響を与えていたことは改めて確認できた気がする。
なんだかんだ言っても、僕にとっての人生を変えた一本なのかもしれない。
念願のスクリーン鑑賞。最高です。
この作品に出会った時はもう遅かった。ビデオテープで観ました。
当時は悔やんでも悔やみきれない思いになりましたね。
そして今日、やっとスクリーンで観れました。たまりません。
だって当時と同じで息を止めましたもん。
やっぱりこの作品は女にはわからんよな。
差別でも偏見でもなく、男ってバカなんだよな。バカ。
理解出来ないよな。同じ男でも理解出来ない部分があるんよ。
金や名声、プライドや意地……。命と天秤に懸けるねん。つまらん事を。
だって知ってしまったんよ。未踏の領域を。他人には理解できない世界を。
それを見事に描いた作品。久しぶりに観たけど何も変わらず感動し同じ箇所で泣きエンゾのキャラで微笑んだ。
多分『わんぱくフリッパー』を観た世代はハマるんちゃう?
イルカ大好きやろ?ロマンがあり海に憧れるやろ?
エンゾがジャックに送ったガラスのイルカの置物。似たのを探したもん。
イルカ達が笑い、声を上げているシーンでニヤけてしまうのは私だけではないはず。
美しい映像
人はそこでは生きてゆけない、だから潜る
母なる海を感じた
青くて静かで優しいものに包まれる幸せ。
海の中奥深く深くに入ってしまうとあんなに世界に自分1人しかいないみたいになるのね。でも海は孤独すら飲み込んでくれる。
彼らが陸に上がる理由がないのは、誰も自分を傷つけるものがいない世界だからにみえた。
なんかものすごく母なる海を感じる。
普段あんまり恋愛目線でみないんだけど、これに関しては彼女の目線で彼を追っかけてしまった。
だって。
だってさ!
ジャックは地上に上がるのは息継ぎだけで、ずっと暗い静かな深海に住んでたんじゃないかと思われるほど無垢なイケメン。
笑顔が死ぬほど可愛い(一瞬彼の全ての欠点を帳消しする)ので、あれは都会で仕事に追われる美女がコロッと行くのもわかる。イルカと戯れてる時なんか心臓ギューンなったわっ。好き涙!!
とはいえ、海の中のこと以外はまるで興味のない彼との、話の通じなさはどうにもならん。。彼女の包容力に脱帽。
も少し前に私なら諦めたかもしれん。。
少年の瞳の青年は魅力的だが、充分覚悟して近づけを教訓として学んだ。
有名すぎる作品だけど観たことなかったんだけど、映画館の大きなスクリーンと良い音で観られて本当に良かったと思う。
イルカ達の演技(?)とそれを収めた映像が凄すぎた!
試写会当選@神楽座🌟 Fan's Voiceさんありがとう😊💕
先月ふと思い立ってGEOのレンタルで借りてみた『グラン・ブルー完全版-デジタル・レストア・バージョン-』。自分自身もダイバー(フリーダイビングではない)だし、海大好きだし、リュック・ベッソンの出世作なら絶対に好きな作品だろうと思って挑んだけど自分には合わなかったのか何度チャレンジひても冒頭の5分で寝落ちしてしまう…もう頑張るのはやめて劇場公開される4Kを待とうと心に決めレンタル返却したけど、試写会当選となると責任重大。ひと月前にそんな経緯があったから寝てしまわないか本当に心配だった。でも結果、全く寝落ちることなく完走出来ただけでなく、本当に素晴らしかったと感じたー✨✨✨✨
ギリシャで過ごした少年時代のモノクローム映像。ジャックにとって大切だけどほろ苦さのある想い出。
カラーに切り替わってからの映像は海が本当に美しい🌊
海だけに限らず島や町中も綺麗な景色を愛でられるカットが随所に散りばめられている。眼福だゎ👀💜
あの時代にあそこまで海とイルカ達のリアルを撮る事が出来たのは並大抵の苦労ぢゃないんだろーなー、と思っていたら上映後のトークイベントに登壇されてた松永大司監督もご自身の作品『ハナレイ・ベイ』を撮ったときの経験から同じ事を言ってた。特に今では映画を撮るときもコンプライアンスわ役者にさせることのルールなんかが厳しくなってるため、過酷な撮影であったことが容易に想像できるこの作品を今撮ろうと思っても無理なんぢゃないか、と。
(トークイベントにて)
上映後のトークイベントで登壇された松永大司監督は子供の頃に自分が映画の世界で生きていきたいと思わせてくれたのがこの作品だったとか。でも映画監督になってから初めて劇場空間でこの作品を観たらそれまでの一視聴者の観点だけでなく映画監督の目線で観たときにいかに難しいことを当時若干29歳のベッソン監督がやってのけたのかと思うと凄すぎると。確かに29歳であの死生観はマジで達観し過ぎてるなww
司会進行の立田敦子さんが言うには、この作品はカンヌ国際映画祭での高い評価を経て、1988年に劇場公開されたオリジナルバージョンは132分。カンヌに出品する前にもアレコレカットされていたらしく、リュック・ベッソンが見せたかった完全版はこれでやっと世に送り出せたそう。
(余談の箇条書き)
・ジョアンナはブロンド版ミリオ(=明日海りお)さんにしか見えなかった。
・エンゾはガキ大将だけどめっちゃいい奴。言うなればガチゴリラ。
・ベッドシーンのカメラワークが独創的的すぎた。イルカ🐬?
・ジャックのウェット姿はどこからどう見てもファンタスティック・フォーwww
心を許せる存在とは
テーマは◎だけど時間が長いのは残念
CSで録画視聴。
リュック・ベンソン監督作品は初めて。フリー・ダイビング(素潜り)をテーマにした作品はなるほどと唸らされた。ジャックとエンソの素潜りにかける熱い思いは伝わってきた。
ジャック、まさかと思い調べたらジャック・マイヨールがモデルと知りびっくり。ジャン・レノの演技はユニークで面白かった。ただ、時間は長いのは残念。
ベッソン監督だから撮れた作品‼️
上手く説明できないが
海の美しさには魅了されたが…
「ニキータ」「レオン」の
リュック・ベッソン監督の有名な作品だが、
何故かこれまで観ようとはしてこなかった。
それは、事前情報で無呼吸潜水の深度を競う
ダイバーの話と聞いており、
また、美しい海の描写が話題だったので、
何かドラマ性の薄い映画なのかなとの
先入観があったためだった。
今回、TV放映を機会に初鑑賞してみたら、
確かに映像は美しく、ドラマ性もあった。
しかし、エンゾが最後に亡くなるであろう
結末が容易に想像出来たり、
何かと漫画チックな展開や、
長い上映時間の中での
海底油田調査参加のエピソードが
必要あるのだろうか等々の冗長さが
マイナスに感じる。
また、ラストシーンにも疑問が残る。
ジャックはイルカによって海面まで導かれた
との解釈は可能かも知れない。
しかし、
自らイルカに寄っていっている様子からは
常識的に判断すれば、
ジャックはエンゾもいる海の世界に
向かったとしか想像出来ない。
キツい言い方にはなるが、
監督がスキューバに想い入れがあり、
ジャックのアイデンティティが
海の世界にある前提だとしても、
愛する女性と子供への責任を放棄してまでの
海との一体化設定は、
海を本当に愛する姿勢の表現としては
間違っているように、私には感じる。
この映画は海の美しさに魅了されるべく
創られた作品で、
理屈目線で観るものでは
ないのかも知れないが、
私の、リアリティーのあるストーリー展開と
ヒューマニズムに裏打ちされた社会テーマを
重視する鑑賞姿勢とは少し開きのあり、
私の理解が及ぶ作品では無かった。
行きなさい 〜 水深100mを超えた世界へ
幼い頃からギリシャの海に親しんだフランス人ダイバー ジャック・マイヨールを、ジャン = マルク・バールが熱演。
ライバルとなるイタリア人ダイバー エンゾを、ジャン・レノが演じる。
映像と楽曲がスタイリッシュで、イルカ 🐬 と戯れるジャン = マルク・バールをずっと観ていたい 👀
ジャックの恋人となる、魅力的な保険調査員のジョアナ( ロザンナ・アークエット )の言葉が切ない。
ー上がる理由が必要だ
ーそれを見つけるのが難しい
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
彼女よりイルカの方がいい世界的ダイバー
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