「ケイト・ベッキンセイル」アンダーワールド エボリューション kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ケイト・ベッキンセイル
最近は記憶ものの映画が多いけど、マーカスは血を舐めるだけで相手の記憶を吸収できるんです。便利だなぁ・・・
前作にはハマってしまい劇場でリピートしてしまったけど、この続編はハマることが出来ないかもしれない。たしかにタイトル通り、CGもアクションもグロさも進化していますが、何か物足りなさを感じてしまいました。それは人間があまり登場しないこともありますが、主人公たちの目的意識が薄く、逃亡劇とアクションが中心になっているからかもしれません。しかも前作の終盤には種族間の争いを無くそうという平和主義的なメッセージもあり好感が持てたのに、今作ではただ先祖(正確には違います)を殺すだけです・・・
エロかっこいいケイト・ベッキンセイルは相変わらず素敵なのですが、無駄なラブシーンなどもありちょっと興醒め。黒のレザーを着ていても充分エロなんだから、ボカシを必要とするラブシーンは必要ないです。それに“隠された秘密”などと期待させておいて、幽閉してある場所の記憶だけなんてのもがっかりです。もっと凄い秘密は次回作を待たねばならないのかもしれません。そして、もう一つの原因は『ヴァン・ヘルシング』が1作目と2作目の間に公開されるものだから、記憶が混乱しているためかもしれません・・・記憶を甦らせるためにセリーンの血を舐めたくなってきましたよ。
それでも面白くしてくれたのは、300年前に逮捕した一族の年代記編者タニスのキャラや、マーカスの造形でした。このおっさんは一体誰なんだ?と興味津々でいると、実は父ちゃんだったなんてのも演出の一つなのでしょう。もう一つ注文をつけるとしたら、セリーンと結ばれたマイケルが「惚れてしまった女なこんなに年寄りだったのか・・・」と驚く顔を見たかった(前作にあったのかもしれませんが記憶にありません)。
最後に太陽の光に当たっても火傷しなくなったセリーン。新種と交わったために自らも新種となったことを言いたいんだろうけど、今後どうなるのだろう?