劇場公開日 2006年6月17日

「太陽・光のあったかさ」タイヨウのうた とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0太陽・光のあったかさ

2018年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

萌える

さすが『タイヨウのうた』だけある。

湘南の風景が柔らかい。
朝陽が登る直前、夕陽が沈む頃。煌々と輝く太陽。そして月。
こんな暗い夜道を若い女性が歩いて大丈夫かと心配になるような駅前・街並み。
両親の愛を具現化したようなアンティークじみた温かい色に包まれた部屋の調度類。
その静かな風景と対照的な、人のエネルギーが集約されているかのような横浜・六本木。
そんな場で繰り広げられる、少女漫画のような純愛。

脚本はツッコミどころ満載。

塚本氏の演技は良かったが、”高校生”役はちょっときつい。
若手の演技が今一つだが、岸谷氏と、孝治のおかんがいい味出している。

ちょっと鄙びた海岸の風景の中で、昔を懐かしみたくなるようなベタな恋愛がゆっくり進み、YUIさんの透き通った歌声が心地よく響き渡る。
ゆったりと避暑に来たような、心の窓を開けたら風が吹いてくるようなそんなさわやかな小品。

とみいじょん