「ホラー映画監督は美少女が好き!」七つまでは神のうち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー映画監督は美少女が好き!
レンタルビデオ店の駐車場でバンに監禁された女性を目撃した和泉繭。父親と一緒にバンを追いかけるが、山道でその女性が車から落ち、車は走り去ってしまう。ナンバーを確認しようと勇み足の父親は繭と女性・薫を残して追いかける。。それより、女性を車に乗せ警察や病院に行ったほうがいいのでは?と思った直後、父親は犯人らしき男に殴られ・・・
スリリングで引き込まれる序盤の展開ではあるけれど、それぞれの行動パターンがちょっとおかしい。そして、物語は3人の女子高生の日常と恐怖の描写。新人高校生女優・西川麗奈(飛鳥凜)は森に迷い込み、廃校の診療室で目を覚ます。薫は親戚の家に泊まりに行ってから人形の恐怖に怯え、そのまま行方不明。信心深く神社の掃除も欠かせない遠藤真奈は、7歳になる娘さくらが行方不明になり心配し、夫とともに町で目撃情報を探している。誰と誰が知り合いなのか、時系列の違いも全体像を掴みにくくさせる展開だ。
冒頭テロップにて、日本では年間10万人の行方不明者がいることを告げ、神隠し的なホラーを予感させるが、やがてそれは個人的な復讐劇へと様相を変える。イジメ、仲間外れ、小学校1年生であっても事件は起きるもの。どこかが間違っている人間関係と罪悪感。最後になってようやくストーリーの全貌が掴めるけど、ことわざにもなっているタイトルの意味もなんとなく勝手な解釈をしているような気がした。
そして最も怖いシーンは日本人形が動き出しそうな雰囲気だったところ・・・レンタルビデオ店で宣伝していた『シロメ』も見たくなった。
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