「予測可能、回避不可能。最大の敵は、自分。」トライアングル ガソリン系さんの映画レビュー(感想・評価)
予測可能、回避不可能。最大の敵は、自分。
何の前情報も無しに鑑賞しました。
面白かったです。
カメラワークや映像が美しく、観やすかったですし、脚本も丁寧さを感じられて良かったです。
モンスターやゴーストは出てきません。ループものです。ホラーというか不思議系の話かなと思います。世にも奇妙な物語とか好きな人にオススメです。
冒頭数分で、何となくオチは読めるし、ほとんどその通りになるんですけど、それが気持ちいいし、中盤の展開は中々読めなくてハラハラして楽しいです。2回見てみると色んな気付きもありますし、違った感覚で見る事ができます。
以下、直接ではありませんが、ネタバレに繋がるかもしれませんので注意。
「ループ(もの)」とは輪(循環)ですが、「トライアングル」は3つの辺からできています。
豪華客船という迷路の中に、自分が3人存在します。しかも、その内1人はクルーの命を狙います。絶対に殺す決意を持った3人目は強敵です。
しかし、1番の敵は他ならぬ現在の自分。
とにかく主人公の至らぬ点が目立ちます。
1辺目はともかく、2辺目3辺目では回避できそうなことを回避できません。感情でしか物を言わず、言葉の少なさからクルー達とのコミュニケーションが上手くいきません。目的と手段がチグハグで本末転倒状態。せめてあと1辺あったらな〜ってところで1周してしまいます。
そして一連の記憶がリセット(混濁)されてしまうのです。これは不可抗力なので酷だなとは思います。リセットが無ければ攻略できそうな気がするんですけどね。死神は意地悪ですね。
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