はやぶさ HAYABUSAのレビュー・感想・評価
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日本人らしい工夫満載。報われて本当に良かった!
小惑星探査機「はやぶさ」そんなに熱心にではないけど、ずっと応援してきたので興味深かったです。
特に印象に残っていた小惑星イトカワ到達、地球帰還、それと不具合が生じた時の誠実な会見がキチンと描かれていました。企業や役人の不誠実な会見ばっかり見せられていたので感銘を受けたのと同時に、素人ながら「予算大丈夫?」とも思ったものです…やっぱりね。
竹内結子演じる水沢さんは可愛いかったし、はやぶさ君の語りも優しくて良かった。研究者より、素人の広報担当くらいの設定の方がはまってたかもとは思いました。
開発や打ち上げの苦労、そしてなんとも日本人らしい工夫満載。総てが報われて本当に良かったです。
子供でも楽しめるようにしたかったのかな
「はやぶさ HAYABUSA」観てきました。
この映画は、皆さんも知っての通り昨年帰還した、JAXAのはやぶさのドキュメント映画です。ドキュメントと言ってはJAXAの方に失礼にあたるかと思うくらい、脚色がついてるのでドキュメントではないですね( ̄∇ ̄*)ゞ
物語は打ち上げ前から、帰還までの七転八起が描かれていますが、イマイチ納得がいかないのが、回想シーンとか妄想シーンがいらないような気がしました。笑わせようと努力している感がふしぶしに感じられます。元々シリアスな話しですから、無理する必要はないのでは?
さてこの映画、夢を持つ子供達に是非観て欲しい映画と感じました、映画の中で「失敗ではなくて成果だ」というセリフがありますが、これは人生においてうまくいかない事が沢山ある中で、それは失敗という言葉ではなく成功に近づくための成果ととらえるという描写は感慨深いものがります。
また、多くの人がプロジェクトの結果をみることが出来ないってところも考えさせられました。長いプロジェクトになると、それぞれの事情により結果まで携われないという点が、研究者のさだめというのがセツナクなりました!逆に言えば、すぐに結果がわかるということは非常にありがたい環境なのだと思った、今の自分の仕事や私生活などは早い段階で結果がわかる。これを失敗ではなく成果という考え方に照らし合わせれば、次に何をすれば良いのか?少し答えに近づいたように思う。
この映画の最大のクライマックスは、はやぶさが大気圏で燃え尽きるところだが、ここの部分は実写を交えて欲しかった。あまりにCGで大げさに描きすぎている点が逆にひいてしまう。
最後に、映画全体があわてて作った感がにじみ出ているのがもったいない、せっかく題材がすばらしいので、もっと時間をかけて作り上げても良かったのでは?とはいっても、あわてて作ったわりには良く出来た映画です。
事業仕分け...夢にも予算を.....。
はやぶさに掛けた科学者たちの物語....泣けました....。
ただ実際は、もっともっと苦労したんだろうなぁ~と思います。
できない理由ばかり言ってないで、どうしたらできるかということを話し合おう.....当たり前のようですが、なかなかできないですね!....でも、そこは一流学者の集まり.....どんどんアイデアが出てくる.....。
それぞれのパートで知恵を出し合い、励まし合い、ひとつの壮大なミッションに挑む.....カッコいいです!
どうやって、バウンドせずに物を落とせるか...ヒントは古典的なところにありました.....。
エンジンが止まってしまって航行できず八方塞のとき、帰還を信じて入念の訓練をくり返しすシーン.....感動的でした....。
長いミッションになると、最後まで携われない者も出てくる....。
想いを引き継ぎ引き継ぎ成し遂げて行くんですね!
研究予算を確保するのも大変そうです....。
最後の流れ星のように帰還するシーン.....感動ですね!
西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎あたりは良い味出してます。
竹内結子は、ちょっとオタク的な感じを可愛く表現してましたね!
実際の研究者のごとき溶け込んでいる役者.....立派です!
生瀬勝久さんは、カツラまで被ってたけど....ばれるね!
最近、恵比寿さんが良く出るけど.....映画をダメにする感じです....。
諦めないスタッフの底力と竹内結子の可愛らしさが銀河の如く輝いた日本が誇る力作
実際のフィーバーの時には、興味が薄く、いまいちピンと来なかったが、映画で改めて振り返ってみると、今更ながら一世一代の凄いプロジェクトなんやと実感した。
我ながらつくづくノンキな客である。
冒頭で西田敏行演じるセンター長の構想を演説する講義シーンから始まる語り口は、映画というより『プロジェクトX』を彷彿とさせる。
ドキュメンタリータッチの濃いアカデミックな説明法に敷居の高さを危惧させた。
しかし、そんな不安感をすぐ払拭させたのは、成功したという事実の詳細な裏付けと、そして、語り部がヒロインの竹内結子へバトンタッチされた即効性に尽きる。
計画立ち上げと同時期に相談センタースタッフとしてチームに参加した竹内結子が初心者目線でメチャクチャ丁寧にかつ、メチャクチャ愛嬌豊かに解説してくれるのは今作最大の醍醐味と云えよう。
一つ一つのリアクションがいちいち可愛らしい。
天文学、気象学、機械工学etc.全ての学問に疎い私でも複雑なプロセスに飽きずにツいていけたのは、はやぶさの帰還以上に奇跡やと思う。
私の天文学の知識なんざぁ、せいぜい『ライトスタッフ』と『ウルトラセブン』なんやから…。
経費と人員を極限にまで切り詰め、度重なるトラブルに最後まで諦めず一丸となって立ち向かうスタッフのプロ根性を時にストイックに、時にユーモラスに描き、人間味豊かに盛り上げていく掛け合いの巧さは、『トリック』『IWGP』etc.で実証済みの奇才・堤幸彦ならではの演出が光り、ファンとして素直に嬉しかった。
特に唯一、体育会系の上司・高島政宏のチョイと暑苦しいリーダーシップは、堤ワールドの象徴的キャラクターで、惑星イトカワ以上に光り輝いていたのは言うまでもないだろう。
コレをやったら失敗するかもしれない。
だが、やってみなけりゃ何も始まらない。
勇気を持ち続ける事の意味を教えられたような気がして、晴れた空をしばらく見上げた秋の帰り道であった。
では、最後に短歌を一首
『知恵と夢 託して点火 のぞむ宇宙(そら) 抱ひて帰還(かえ)れと 銀河の雌伏』
by全竜
映画になってない
はやぶさ(第20号科学衛星MUSES-C)は、2003年5月9日に種子島から打ち上げられ、2年を掛けて惑星イトカワに到達、2005年11月20日と26日イトカワに2度タッチダウンした。その後、地球への帰路に就いたが、通信途絶やエンジン停止など相次ぐトラブルで所在不明となってしまう。その惑星探査機〈はやぶさ〉が数々の困難を乗り越え、2010年6月13日、奇跡的に地球に帰還したことは記憶に新しい。はたしてカプセルの中には、惑星イトカワの微粒子が存在するのかどうかも話題になった。
そんな〈はやぶさ〉の軌跡を、陰で支えたプロジェクトチームの奮闘とともに描いたというのが今作だ。
架空の人物、女性研究員・水沢恵(竹内結子)を主人公に据えるが、話が落ち着かない。実際に起こった事象を踏襲するばかりで、人間ドラマとしては散漫で、作品自体が落ち着かないというべきか。
誰もが知っている〈はやぶさ〉奇跡の帰還。これを映画化するとなれば、そこにどれだけの色づけを施すか、そこが腕の見せどころとなる。
ところが、水沢恵という主人公を存分に生かしたとは言えない。プロジェクトにいなくてはならない存在というわけでもなく、語りべとして見ても中途半端だ。ラストはそれなりに締める役どころにはなっているが、どちらかというとドタバタした印象しか残らない。
めっきり上手くなった竹内結子を元に戻してどうする。
構成も描写もありきたりで、ただの再現フィルム、または国営放送のスペシャル番組でも見ているようだ。演出に光ったところがなく、映画(エンターテインメント)になっていない。
せっかくのシネスコサイズも、ほとんど中心部しか使われておらず、ビスタでじゅうぶん。
事実を伝える上で、創作が入れづらいのであれば、高嶋政宏演じるカメラチームリーダー・坂上健一を主役に持ってきた方が面白そうだ。
奇跡の生還
最初実際にはやぶさが奇跡の生還した時、イトカワの物質を持ってきた事も、とても感動し喜んだものでした。映画がどう描くか興味しんしんで鑑賞に行きました。竹内結子が演じる研究員を通じて、開発に関係した人達のたゆまない努力と叡智で、7年も粘り強く、あきらめない姿がこれぞ日本人だと思い、その成果が奇跡を呼んだと思い感動しました。糸川先生のロケット開発から、他国と比べて、少ない予算で地道に研究している人達を尊敬します。
努力は報われる
まさに、努力は報われる、という映画だった。
どんなに周囲に変人に思われようと(子供にポカン顔されても)、未知なる挑戦に挑む姿は素晴らしい。
成功した暁には、気の遠くなる作業も報われる。
いや、彼らにとっては、作業も誇り。
正真正銘のプロ魂を感じた。
はやぶさが打ち上げられたのは、8年前の2003年。
その頃は、はやぶさの“は”の字も知らなかった。
その頃、自分は何してたっけ…?と思いながら、7年間も努力してきた彼らに感服した。
2014年には、はやぶさ2が打ち上げられるという。
今まさに、準備の真っ只中。
また我々に、夢や希望やロマンを与えてくれるだろう。
はやぶさの映画化も、来年に2本ある。
全て見比べるのも面白い。
まずは、ユーモアを交えながら、分かり易い娯楽作に仕上げた本作に一票!
わざわざ観なくても
竹内結子の役どころがいまいちはっきりしない。彼女の人生のストーリーが、はやぶさの帰還をメインとした作品のストーリーを邪魔して、どっちを描きたいのか中途半端なまま帰還シーンを撮ってしまった感がある。一番盛り上げなければならない、超感動であるはずの、カプセルの落下を後から見守りながら、自らは大気圏突入で燃え尽きていく帰還シーンが、彼女の心象シーンでぐだぐだになってしまったので、わざわざ2時間以上もかけてここまで気持ちを盛り上げて来たのが無駄になってしまった。アポロ13と同じ展開を期待したのが間違いだったか。
それ以外ではJAXA内部の様子や宇宙飛行中に実際に起きていた事をある程度わかりやすく解説してくれたので、その点ではまあ良かった。ある程度というのは、何もこの映画を観なくても、JAXAがYouTubeで公表している動画を全部観れば大体わかってしまうという事。正直それ以上の内容ではなかった。JAXAの管理卓やオフィス内部、公開ストリーミングの様子はそっくりに再現されており、むしろそれがJAXAの公式動画以上の感動を生まなかった理由と思う。
細かい点で気づいたところでは、ずいぶんNECが協力していたのだなぁという事と、はやぶさにコマンドを送るというのが、PCのキーボードのEnterキーを人が叩くという、超アナログな方法で行っていた事で、ある意味感動した。
すでにアニメ公開された作品と、来年公開されるものもあるので、今後さらにそれらと比較されることになると思うが、総合的にはかなり厳しい出来と思う。東京郊外のアミューズメント施設で平日レイトショーだったが、観客3人だった。
あなたの夢をあきらめないで
はやぶさの歩みをその順に追った作品です。
地道な作業を何年も何年もコツコツと積み重ねる様が描かれます☆=
史実を追うことに一生懸命になりすぎて、前半あまりユーモアがないのが、
ちょっと残念だったので、4.5点にしました。
川口さんの講演会で、お参りに行った件(映画にも登場)などお話を聞いたのですが、
質的&知的にかなりハイレベルなユーモアを持っていらっしゃる方だったので、
少しギャップが残りました。
とはいえ、やはり、よくぞ帰ってきてくれた・・・!!!
という気持ちにさせてくれる作品です♪ ^-^
マルクスも再評価される昨今、
ひとつのことに長い間コツコツと情熱をかける生き方に、
もっとスポットが(今以上に)あたってもよいと思います。
ビバ♪ はやぶさ!!
はやぶさ2(仮称)にも期待しています。 m--m
ニッポン、チャチャチャです
出演者は実際携わった人の特徴をよく勉強したと知り、
本当にこんな現場だったのだと思いながら見ました。
ミッション、技術 日本人として誇りに思いました。
すごいです。
燃え尽きる運命のHAYABUSA君
ありがとう。
NHKスペシャルではないです^^
もちろん完全なドキュメンタリー作品じゃないので、加わったり省かれたりあるかもしれませんが、バランス良くまとまっていた気がしますし、かなり泣けて&楽しめました。
竹内さんが苦手な方なら70点、好きなら方なら90点って感じかな。
実話なので、特にドラマはないです。でも、リアル。
2010年6月13日、7年間にも及ぶ飛行を終え、地球にイトカワのサンプルを持ち帰った「はやぶさ」プロジェクトを描いた映画。実写版はやぶさ映画は3作製作(競作)される予定ですが、その第一弾。本作品の制作に際しては、JAXAが全面協力。JAXA/ISAS相模原キャンパスでの撮影も敢行されました。
ドキュメンタリーでは無いものの、映画化に際して、モデルがいる登場人物については、監督が俳優陣に対して「完コピ(完全コピー)でお願いします」と言う指示を行ったと言われていますが、確かに良く似ていますねぇ。実際の川口淳一郎氏を講演で見たことがあるんですが、佐野史郎の川渕孝一(=川口淳一郎氏)なんか、非常によく似ていると思います。またそれ以外にも、はやぶさの2回目のイトカワへの着陸時に的場が見せた、ライブカメラへ振り返ってVサインを行うシーンも、実際に的川氏が行った際の映像を下にそのシーンが作られるなど、人物の見た目以外に、起きたエピソードなども実際のエピソードを忠実に再現しています。
リアルさ追求の精神は、セットやCGなどにも反映されています。管制室や第二運用室なども、実際のものを完コピしたセットを組み上げたそうですし、はやぶさ飛行の映像では、3つしかイオンエンジンしか同時点火していないなど、実際の飛行状態をちゃんと表現しています。もっとも、最期のイメージ映像では、4つのイオンエンジン全てに点火した状態になっていましたが、これは見た目を重視したということなのだと思います。
特に原作は無い様ですが、概ね、川口氏の講演と的川氏の著書などを下にしているように思えました。特に、イトカワ着陸後に通信途絶し、人気の無い第二運用室のポットに川渕がお湯を補給していたり、あるいは、イオンエンジンが故障して万事休すとなった後、故障していないイオン源と中和器を組み合わせて運用し始めた時、これまた川渕が中和神社にお札を貰いに行く件などは、川口氏の講演でもよく触れられているエピソードです。また、はやぶさ打上げに際して、地元漁協と漁業交渉(=飲み)に行くと言うのも、的川氏の著書で触れられているエピソードです。
人気の無い第二運用室のポットに川渕がお湯を補給するシーンですが、折角出てきたので少し触れておくと、実はこれは、はやぶさ運用チーム解散の危機を示す象徴的なシーンなんですよね。と言うのも、はやぶさが行方不明になる->作業が無くなる->運用室に人が集まらなくなる->ポットのお湯を使う人が減る->ポットのお湯が補給されない、と言う負のスパイラルに陥っている状況を示していて、プロジェクトマネジャーの川渕(=川口氏)自身がお湯を補給して、「まだまだ、はやぶさは終わっていない」と言うメッセージを発信していると言うシーンなんですよねぇ。川口氏の講演では、よく語られるエピソードなので、川口氏の講演を聞いたことがあると、「あ、これがあのシーンか」と直ぐ判るんですが、その背景知識が無いと、ただお湯を補給しているシーンにしか見えないですよねぇ。ちょっと残念。
また、中和神社の件ですが、これも実際に川口氏がお札を貰いに行っているところです。実は、読み方は「チュウカジンジャ」で、「チュウワジンジャ」じゃないんですよね。それと、川口氏がこの神社に行ったのは、中和器に悩んでいた時期だったので、“中和”と言う文字が含まれている神社を選んだと言う理由(=ダジャレ)なのですが、実はこの神社は道中安全の神だったという落ちも付いているんです。これも、そう言う背景知識があると、一層、楽しめるシーンなんですが・・・。
さて、登場人物やエピソード、セットなど、リアルに拘った作品ですが、主人公の水沢恵は架空の人物になっています。とは言え、彼女の設定は、複数の実在の人物をミックスして創り上げられた人物像なんですね。でもねぇ、あの水沢のキャラ設定には、理系の研究者に対しての若干の偏見を感じました。理系の研究者には、確かにオタクっぽい人は居ますが、多くは普通の人なんですけどね、研究者といえども。なんか事更オタクっぽいところを強調した水沢のキャラは、私はちょっといただけないと思いました。それと、ツッコミを一つ。最期に彼女は学位を取得しているわけですが、正確には“理学博士”ではなくて、“博士(理学)”と表記するのが正しいはずなんですがね。細かいところにこだわっていたので、ちょっと残念でした。
もう一つ残念な点は、生瀬勝久や蛭子能収など、一般人ではやぶさを見守っているという設定の人達のシーンが所々挿入されていましたが、映画のストーリーとの整合性がイマイチ取れていないかなと感じました。JAXAスタッフの話だけだと、世の中とのつながりを表現できないので作られたシーンだと言うその意図はわかったんですが、ストーリー全般とのまとまりを感じなかったのがちょっと残念でした。
逆に素晴らしいと思ったのが、はやぶさ君の声の設定。エンドロールを見ていると、はやぶさ君の声は、竹内結子ではなくて“水沢恵”となっていました。これは、水沢恵のキャラ設定の件とは逆に、粋ないい設定だと思いました。
撮影の際しては、実際のJAXAのスタッフも多数参加・出演しているそうです。って言うか、見た感じ、明らかに『本物』と言う人達が沢山居ました。ドラマは期待できませんが、はやぶさプロジェクトの概略を理解するには、良い作品だと思います。
爽やかで後味が良い。
”はやぶさ”ミッションが淡白でまったり。
危機感と達成感も薄かったが,
未来へのステップとなる挫折と成功,
トライ&エラーは夢に繋がるとするメッセージが
映画全体に行き届いていて気に入った。
なにより主人公,水沢恵の存在が効いている。
悩みながらも今を懸命に生きる姿が前向きで好印象。
”はやぶさ”とともに成長していく彼女が今作の魅力となっていた。
自分を思わず振り返る。
2003年に打ち上げられ、2010年6月13日に地球へ帰還し、
小惑星イトカワのサンプル採取を搭載したカプセルの中などに関して
様々な憶測も含め、ニュースに取り上げられた事は記憶に新しいと思います。
僕もそれくらいのことしか記憶にないくらい
まず宇宙に関する予備知識まったくなしの状態でした。
そんなわけで出演者の豪華さや
監督の名前を拝見した事がある(『20世紀少年』とかの監督です)ということ以外に
期待値は低かったんです。
でも、見ていくうちにぐいぐいと引き込まれました。
はやぶさが打ち上げられるまでの先人の姿から打ち上げ、
帰還するまでにこれほどまでに人の想いがあり、努力があり、
悲しみや困難の中でそれでも奮闘し続ける情熱がある。
その人間ドラマの力強さに
自分の中にある様々な思いを
再確認する事が出来たような気がします。
一緒に見た友人に、これをアメリカが映画化したら、
もっとオーバーで恋愛要素なんかもてんこ盛りで…とか話しましたが、
この実直な描き方だからこそ伝わるものは確かで重いのではないかと思います。
もちろん随所にちりばめられたユーモアもあったり、
映像が美しかったりなどの見どころもあるのですが、
このはやぶさに携わった人たちの探究心と仲間への想い、
宇宙への想い、科学者としての生き方、諦めない姿。
その人間ドラマに素直に感動させられました。
いや~、これはいいわ。
はやぶさ’の奇跡の旅の再現は、貴方に感動をくれる!
みんなの記憶にまだ鮮明に残る、あの‘はやぶさ’君の奇跡の旅の再現は、きっと総ての
人に、感動を約束してくれるに違いない!
試写会で、上映終了直後は拍手の渦!! きっとみんなもさわやかな感動に涙する事だろう!
名優?いや、怪優とも言うべき、とらさんこと渥美清氏亡き後、我が国を代表する、コメディー俳優No1の西田敏行さんのあの笑顔が、数奇な運命に翻弄される、宇宙探査機の
‘はやぶさ’君の苦難の旅の再現記録を笑いで乗り越えさせてくれる!
そして、宇宙探査機が遭遇する旅の記録再現は、宇宙の専門家でなければ、理解が困難である、その難しいトラブルの過程を、新米スタッフの水沢恵の目線で、観客は映画の中へと入って行かれる。このナビゲート役を果たす、竹内結子も、天然キャラを演じてお見事だった。そして、同時にこの映画は水沢と言う若い研究員の7年間に経験する一人の女性のサクセスストーリーとしてこの映画を捉えて見る事も出来、楽しみ方は様々!
水沢の兄が何故亡くなったのかなど、説明不明瞭な点も有るが、この作品は全体として、今年311で最大の危機にみまわれた今日の日本の復興にも、コツコツと日々積み上げる日本の技術力開発の可能性を信じるならば、大きな成果を再び目の当たりにする事が出来るかも知れないその一つの可能性を示してくれた。
地味な作業でも、コツコツと積み上げて努力する日本人のこの勤勉さにそのプライオリティーを認めても良いと思う。その人間力としての底力を信じる事こそが、明日の日本の、進む可能性を示唆してくれる、希望の星とでも言える映画だ。
日本は、エネルギー資源の乏しい国家と言われるがそれは本当だろうか?
日本には、技術開発を考える日本人の人間力としての明晰な頭脳と勤勉と言う美徳は、我が国の立派な資源であり、最も有用可能で価値の高い資源だ。決して人の力を信じる事を忘れてはならないと思う。
しかし、この映画でも、再三に渡り、予算の縮小と言う危機に見舞われる宇宙開発研究費の問題が登場して来ていた。この2002年から2010年と言えば、小泉政権による自衛隊のイラク派兵に始まり、戦後初の日本が世界に軍事介入のサポートをする出来事もあった時期である。同じ税金の投入であるなら、技術力を誇る日本人の頭脳を生かす研究費の助成金増大を図る事こそ、日本の可能性を世界により多く分野で、世界貢献する結果へと導く大きな一助としみじみと思う。
映画そのものから大分ずれてしまったが、この作品を見て、我が国の政治家の近視眼的、且つ、方向性の不明瞭な国家方針が、日本の文化力、ソフト資源の可能性と躍進に蔭を落としている事をこの作品を見て改めて感じた。
日本のプラスの可能性・大切な科学、医療・産業・或いは芸術等、人間の頭脳と言うソフト面の研究開発に国家予算を投入する事こそ、我が国の未来を明るく照らすと思う。
311震災復興が最大の課題である、今日の日本にまさに、信じる事、諦めない事、長期的な計画を立て、結果を焦らない事、それに対し不安を抱かない事、日本のソフトと言う人間力の開発を促進する事を願わずにはいられない作品でした!しかし人間の集中力にも限界が有る。2時間20分は少し長かった
全35件中、21~35件目を表示