「自分を思わず振り返る。」はやぶさ HAYABUSA ROUGHLAUGHさんの映画レビュー(感想・評価)
自分を思わず振り返る。
2003年に打ち上げられ、2010年6月13日に地球へ帰還し、
小惑星イトカワのサンプル採取を搭載したカプセルの中などに関して
様々な憶測も含め、ニュースに取り上げられた事は記憶に新しいと思います。
僕もそれくらいのことしか記憶にないくらい
まず宇宙に関する予備知識まったくなしの状態でした。
そんなわけで出演者の豪華さや
監督の名前を拝見した事がある(『20世紀少年』とかの監督です)ということ以外に
期待値は低かったんです。
でも、見ていくうちにぐいぐいと引き込まれました。
はやぶさが打ち上げられるまでの先人の姿から打ち上げ、
帰還するまでにこれほどまでに人の想いがあり、努力があり、
悲しみや困難の中でそれでも奮闘し続ける情熱がある。
その人間ドラマの力強さに
自分の中にある様々な思いを
再確認する事が出来たような気がします。
一緒に見た友人に、これをアメリカが映画化したら、
もっとオーバーで恋愛要素なんかもてんこ盛りで…とか話しましたが、
この実直な描き方だからこそ伝わるものは確かで重いのではないかと思います。
もちろん随所にちりばめられたユーモアもあったり、
映像が美しかったりなどの見どころもあるのですが、
このはやぶさに携わった人たちの探究心と仲間への想い、
宇宙への想い、科学者としての生き方、諦めない姿。
その人間ドラマに素直に感動させられました。
いや~、これはいいわ。
コメントする