劇場公開日 2011年10月1日

「はやぶさ’の奇跡の旅の再現は、貴方に感動をくれる!」はやぶさ HAYABUSA Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0はやぶさ’の奇跡の旅の再現は、貴方に感動をくれる!

2011年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

みんなの記憶にまだ鮮明に残る、あの‘はやぶさ’君の奇跡の旅の再現は、きっと総ての
人に、感動を約束してくれるに違いない!
試写会で、上映終了直後は拍手の渦!! きっとみんなもさわやかな感動に涙する事だろう!

名優?いや、怪優とも言うべき、とらさんこと渥美清氏亡き後、我が国を代表する、コメディー俳優No1の西田敏行さんのあの笑顔が、数奇な運命に翻弄される、宇宙探査機の
‘はやぶさ’君の苦難の旅の再現記録を笑いで乗り越えさせてくれる!
そして、宇宙探査機が遭遇する旅の記録再現は、宇宙の専門家でなければ、理解が困難である、その難しいトラブルの過程を、新米スタッフの水沢恵の目線で、観客は映画の中へと入って行かれる。このナビゲート役を果たす、竹内結子も、天然キャラを演じてお見事だった。そして、同時にこの映画は水沢と言う若い研究員の7年間に経験する一人の女性のサクセスストーリーとしてこの映画を捉えて見る事も出来、楽しみ方は様々!
水沢の兄が何故亡くなったのかなど、説明不明瞭な点も有るが、この作品は全体として、今年311で最大の危機にみまわれた今日の日本の復興にも、コツコツと日々積み上げる日本の技術力開発の可能性を信じるならば、大きな成果を再び目の当たりにする事が出来るかも知れないその一つの可能性を示してくれた。
地味な作業でも、コツコツと積み上げて努力する日本人のこの勤勉さにそのプライオリティーを認めても良いと思う。その人間力としての底力を信じる事こそが、明日の日本の、進む可能性を示唆してくれる、希望の星とでも言える映画だ。
日本は、エネルギー資源の乏しい国家と言われるがそれは本当だろうか?
日本には、技術開発を考える日本人の人間力としての明晰な頭脳と勤勉と言う美徳は、我が国の立派な資源であり、最も有用可能で価値の高い資源だ。決して人の力を信じる事を忘れてはならないと思う。
しかし、この映画でも、再三に渡り、予算の縮小と言う危機に見舞われる宇宙開発研究費の問題が登場して来ていた。この2002年から2010年と言えば、小泉政権による自衛隊のイラク派兵に始まり、戦後初の日本が世界に軍事介入のサポートをする出来事もあった時期である。同じ税金の投入であるなら、技術力を誇る日本人の頭脳を生かす研究費の助成金増大を図る事こそ、日本の可能性を世界により多く分野で、世界貢献する結果へと導く大きな一助としみじみと思う。
映画そのものから大分ずれてしまったが、この作品を見て、我が国の政治家の近視眼的、且つ、方向性の不明瞭な国家方針が、日本の文化力、ソフト資源の可能性と躍進に蔭を落としている事をこの作品を見て改めて感じた。
日本のプラスの可能性・大切な科学、医療・産業・或いは芸術等、人間の頭脳と言うソフト面の研究開発に国家予算を投入する事こそ、我が国の未来を明るく照らすと思う。
311震災復興が最大の課題である、今日の日本にまさに、信じる事、諦めない事、長期的な計画を立て、結果を焦らない事、それに対し不安を抱かない事、日本のソフトと言う人間力の開発を促進する事を願わずにはいられない作品でした!しかし人間の集中力にも限界が有る。2時間20分は少し長かった

ryuu topiann