「切り口が斬新」エクソシズム MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
切り口が斬新
一見、「ラスト・エクソシズム」と間違えてレンタルしてしまいそうなスペイン製のオカルトホラー。悪魔祓いを描いた王道のホラーを想像していたが、流石スペイン。切り口が違う斬新なオカルトホラーに仕上がっている。効果音や特殊効果に頼りがちなアメリカ製ホラーとは違い、派手な演出や心臓に悪い恐怖描写に頼らずに、しっとりと落ち着いた風格を漂わせている。
決して話題をさらうような作品ではないが、時折こういう作品に触れてみるのも良いだろう。しかし、「ホラー」という体で観るとなかなかしんどいのが難点だ。一般的なホラー映画に慣れてしまった人がその感覚で観るととてつもなく退屈な100分を過ごすはめになる。よって、観賞前にいくばくかの下調べは必須だ。そうすれば、様々な感性で本作を観賞することができる。
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