「ヒミズ」ヒミズ ABCDさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒミズ
この作品で最も謎めいた人物は二階堂ふみ演じる茶沢。
○そもそもなぜそんなに住田に惹かれているのか
→今の家庭環境が普通ではない故にスポットライトのような太陽の光を浴びない普通の人生を送りたい(ヒミズ
になりたい)という住田に共感したから?
○少しおかしいとも言える彼女の性格はどこからか
→おそらく家庭のせい?お母さんもそんな感じだった。なんだか家族そろって宗教感も。
二階堂ふみの演技がすごい。憑依してる感がある。本当にいそう。
住田は最後自分は普通の人生を送れる人間であることに気づいたのか。
この映画では終始自分は何者なのかというのがテーマとしてある。平気で人を殺すクズと同じなのか。悪い人を殺して社会に役立つ人なのか。震災で被災した人を助ける良い人なのか。偽善者なのか。それとも普通の生活を送れる人なのか。
最後自殺したのは自分の未来に希望や夢をもったから?
これは"彼には未来がある”と言った元社長の考えにも共通するところがある。
ヒミズは太陽の光を見ないで淡々と生きる生き物。
(和名さ日見ずから)
ヒミズは普通に生きることのメタファー?
東日本大震災によって心に傷を負った人に言っているようにも聞こえる最後の『頑張れ』。
園子温監督の映画は非日常を描くんだけど、それが実際にある・あったかのようなリアルな世界観を持って表現される。
だから見ていて飽きない。
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