スーパー!のレビュー・感想・評価
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狂気のエレン・ペイジ。
B級感に浸って、ちょっと違ったエレン・ペイジを楽しめた。が、「え、えぇ〜悲…というシーンもあり、笑ってばかりでもなかった。 正義を掲げるのは易しくないぜ。って事だと理解する。 金をかければ良いって事でもなさそうですね映画って。 比較するのはおかしいかもしれないけど、娯楽性では「キック・アス」、内容的にはこの作品に軍配!といったところ。ますますエレン・ペイジに魅力を感じました。
思い込んだ正義ってやっぱ怖いな
ドラッグディーラーに妻を寝取られた冴えない主人公が妻を取り返す為、そして全ての悪を懲らしめる為にヒーローになり悪と戦う。 最近のヒーローとは違い、自分の思い込んだ正義の元、ガンガン犯罪者を懲らしめる様は時代劇のよう!同感はしにくいけど...
ある意味反則。でも考えさせられる。
前半は多少のグロはありながらもコメディタッチ。ちょっとギャグが野暮ったくてわざとらしかったのでちょっと意気消沈だったのがエレン・ペイジの参加あたりからテンポが上がっていって衝撃のクライマックス。 正直言ってリアルなスーパーヒーローというのは、ウォッチメン以降多くの人が待ち焦がれていたわけなんで、くるべくして来た作品という感じだと思います。それだけにそれやっちゃおしまいだろうという禁じ手的な表現、まあつまり露骨なグロが入ってくるわけですが、ちゃんと物語として出来上がっています。個人的には非常に好きです。アメリカンビューティーとか、アメリカン・サイコあたりに通ずる現代社会の闇と、明日の希望も糞もなく、それぞれがそれぞれの正義を主張するポストモダン、といった印象を受けました。 インターネットでいくらでも人が死ぬ瞬間を見られるのに、家の外に一歩出れば何事も起こらないまるで何かの呪いの様な退屈で平坦な世界、そういう世界で生きている人間には、彼らの心理にはどこか共感できてしまいまうのかもしれません。 あととても印象に残ったのはエレン・ペイジの台詞で「コミックだったら今の私たちはコマとコマの語られない部分にいるのかしら?(うろ覚えです)」というところです。仏教で「空」という言葉がありますが、本当のリアルというのは表現される記号と記号の隙間にあるのかもしれません。 そういえば、エレン・ペイジはジュノからその後の映画でも、どんな役をやっても「エレン・ペイジ風」になってしまうんで、この人は名優なのか、それしか出来ないのか、判断しかねていたんですが、この映画の役はとてもはまっていてすばらしかったです。見ていて「うわーこの人やばい」と思わせるほど真に迫った演技でした。役が映画を作った感じですね。
せつなグロいです。
こんなに軽い気持ちで見て、考えさせられたのは久々。 キックアスが好き人は、その1.8倍キツめだと思って観てください。 ヒーローってだいたい切ないんだけど、この人の切なさは度を越しててグロい。 だけど、そのグロさ、見届けなきゃ!と思います。
哲学的
やはり見た後したくなるのは『キックアス』との比較ですが、僕はこっちのが好みですね。僕の印象としては『キックアス』は娯楽大作で、こっちはなかなかに考えさせられる内容の作品。善悪、宗教、幸せ。哲学的な作品と言っても良いでしょう。 『ジュノ』をアメコミオタクにして大分頭をおかしくしたような役柄を見事に怪演したエレン・ペイジは助演女優賞ものでしょう。若干くずれた顔といい、ここも『キックアス』と良い対比だと思います。彼女と相対的に主人公がそれなりに良い大人に見えるんですよね。そこが物語にまた深みを与えている。 人を選ぶかもしれませんが僕は割と好きな作品です。やっぱオチが良いと作品の印象がグッと良くなりますね。
気楽に観る
かる〜く観て楽しい作品。 下品でぶっ飛んでるシーンもあるけど、全体的に欲しいタイミングでそういうのが来た気がする。 エレン・ペイジが好きだからこういう頭イっちゃってる演技が観れてよかった 今となってはこんな役しないだろうし あと、トレマーズが観たくなった
泣ける、笑える、楽しい(幸せ)
いい映画は大抵このサイトでこの印象になる、自分の場合。 これもとてもいい映画だった。 私は映画に対して、エヴォリューションという言葉を使うことが多いが、これはエヴォリューションな男の映画だ。 エヴォリューションな人間というのは、こういうふうにしか生きられない。 ワリと最初のシーンで泣きそうになった。 この男のセリフは私のセリフそのものだった。 私もこんなふうに願って泣いたことがあった。 とても辛い。 エレン・ペイジは好きな女優だ。 今回もとてもよかった。 エレン・ペイジを見ることができてとても幸せな気持ちにもなった。
行き過ぎた邪道は王道になる
冒頭の悪趣味な残虐アニメもさることながら、触手の淫獣の登場や、『JUNO』でアカデミー賞にノミネートされたエレン・ペイジにヒーロー狂いの非常識な相棒を演じさせ、果てはコスプレ姿でオナニーまでさせてしまうなど、この映画、下品さには終始事欠かない。しかしこの映画は、話題になった同じくセルフメイドのヒーローを扱った『キック・アス』に下品さを添加しただけの(キック・アスも十分下劣だったが)二番煎じ作品というわけでは決してない。それどころか、紆余曲折を繰り返したものが逆にまっすぐになる、映画『スーパー!』は悪趣味なコメディが、巡り巡ってヒーロー物の真理を突いたような作品なのである。 バットマンやウォッチメンなど、多くのアメコミ作品が正義とはヒーローとは何かという自問をし続けてきた。もちろん、そのすべてを網羅しているわけではないが、多くのその問いが、更なる疑問を投げかけるだけで終わる一方で、この『スーパー!』は実に完結した答えを提示してくれている。主人公・クリムゾンボルトが悪者を成敗するシーンは、武器にスパナを使用するなど後味が悪く、叩きのめされる悪人は最初の方こそはヤクの売人等だったのだが、次第にエスカレートして、列の割り込みや伝聞で車に傷をつけたというだけの人間であっても、クリムゾンボルトと相棒のボルティーはこれまたスパナでぶちのめしていってしまう。そしてそんな狂った主人公にケヴィン・ベーコン扮する、売人の元締めが言い放つのである。 「お前と俺の何が違うってんだ、お前もイカレてんだぜ!」 確かにそうなのだろう、いや、そもそも人はいくつもある狂気の中から正気を選び身につけて、そして一方で狂気を選んで排除し、それを正義や悪と名付けているだけなのだ。しかしそれを、すべてを承知の上で選びとった主人公のなけなしの「正義」は反論できないほどに誠実で真実だった。 いかなる正義も、どう後付けして如何に自分を救うか、その作業でしかない。それを人の弱さであると空しく思うのか、それとも人の強さであると頼もしく思うのか。冒頭で主人公が下手な絵で部屋に飾る「人生で最高の瞬間」は、うだつの上がらない中年男の自慰行為などではなく、我々が選択しうる最低限の正義なのである。納得のラストはそれに気づかせてくれることだろう。
コマとコマの間
人はやり直せるのだろうか?
やり直す方法は人に聞けばいいのか。それとも自分の信じた道を歩むのか。又は流れに身を任せるのか。
フランクは自分の信じた道を選択した。天啓を受けたとは言え彼の中に有ったものが導かれたのだろう。しかしそれは現実と虚像の狭間をもがくことであり、いつしか求める答えすら変わってしまったのではないだろうか。
人はやり直せるのだろうか?
自分の思い通りの未来なんて努力して掴めるのだろうか?
フランクはある種の答えに辿り着いた。
臨んでた未来ではない。
ただ完璧な瞬間を数々手にした。
でも答えはコマとコマの間。
ひとつだけ確かなのは変わろうと行動した者にのみ、完璧な瞬間を手に出来るのだ。
選ばれし者は…
導入はキックアスに似て、主人公がヒーローの格好をして暴れるんだけど、この映画とにかくリアル。 実際にコスプレして自称ヒーロー活動を行ったらどうなるか…っていう でもあの終わり方には心打たれたな 笑
アメコミの皮かぶって人間の根源を問いかける
主人公のフランクは大柄なうすのろ。ウジウジした性格で、人生によかった瞬間はたったの2回という中年男。美人の奥さんはいるけど、映画開始直後、イケメンの麻薬ディーラーの元に行ってしまう。まったく救いがない。 悲嘆に暮れるあまり幻想を見たフランクは、コスプレして街に繰り出し、「クリムゾンボルト」として重いレンチで悪党を叩きのめすのだった。 導入としては映画『キック・アス』にとっても近い。 ただ、共感のしにくさでいうと『スーパー!』は『キック・アス』をしのぐ。 あっちの主人公デイブは「ヲタク」「ケンカに弱い」「女にモテない」の三拍子だったけど、こっちは「うすのろ」「ネガティブ」「モテない」の三拍子に加え、中年男子というところがかなりキテる。 どの層にも共感しがたい年齢設定とキャラクター付けは、この映画が本気でアメコミをえぐろうとしているのがわかる。 行き場のない感情を信仰と妄想に求め、どういうわけだかコスプレ自警団を気取るわけだけど、そのことごとくがリアルで観客がやったら同じことになるだろうなということのオンパレード。 事件に巻き込まれて困っている人なんてそうそういないし、路上でケンカするとなればコスプレなんて邪魔なだけだし、マスコミからは仮装した暴漢扱いされる。 そもそも路上で何か困ってる人を助けるのに、暴力なんか必要ない。当人は善行を施した気になっていても、実は結構なギャップがあったりというのは観ていて痛々しい。 列への割り込みは確かに悪いこと。でも、血が流れるほど殴る必要があるか? 世界の警察を気取るアメリカ様は、各地で首を突っ込んでは象とアリの戦いを展開しているけど、フランクがやっているのも同様。過剰な制裁はげにグロテスクなりしかな。 アメコミでなくとも、アクション映画観てヒーローにあこがれた人なら、誰でも後ろめたいような気分にさせられるんじゃなかろうか。「実際にやったらそうなっちゃうよね」と。 また誰もが一歩踏み出せないことに、それでも前に進んだ人がいたりすると熱狂的なフォロワーが生まれたりするもの。 それが本作では「ボルティー」ことリビー少女なのだけど、こっちもかなりブッ飛んでる。 フランクが巷をにぎわせるクリムゾンボルトと見破るなり相棒に名乗りを上げ、迷惑気味のフランクをせっついて路上活動に。すると当のクリムゾンボルト以上に制裁を加えるという有様。 どこの世界にいっても共通するのだと思うけど、自分は最前線に立たないでいて、でも実は先頭に立った人より熱狂してる。 だったら自分が前に出ればいいのに、それはしないで「自分は補佐役だから」と安全圏に身をおいてる。そういうのって学校や職場で誰しもが経験してることじゃなかろうか。 もし経験してるなら、このボルティーを見て、「美少女の押しかけ相棒なんて最高ジャン!」などとはいえないだろう。 映像でも流血や肉体損傷があったりするのだけど、そういうビジュアルなグロさはむしろ極力セーブしようという気遣いがあちこちに。 ポスターなんかもクレヨン画風のイラストが挿入されていて、これは邪魔っけにも見える一方、これがないとどこまでも陰惨になっていく映像を救っているのだと思う。 『スーパー!』が強調したかったのは、映像によるグロさではなく、もっと内面にくるグロさ。子どものころに教わった「悪いことしちゃいけません」は、しかし現実世界にいっぱいあふれている。その狂気とどう向き合っていくか。 望んで出て行った(とはいっても麻薬が原因ではあると思うけど)妻を取り戻すのに、結局は暴力という手段しかなくて、でも暴力で反撃されて、血を流した先にたどり着く先に何を見るか。 ちっとも大仰な形ではなく、とっても身に迫った形で問いかけられるフランクとのやり取り。こんなこと言われたら「だから暴力はダメだよね」などと軽々しくいえようか。 映画では一応、フランクの身にも平穏が訪れたようだけど、果たしてどうなのか。 実は劇中、「ページとページの間」という表現があって、コミックが描かない現実を突きつけた。 ならば『スーパー!』のエンディングの向こうには、フランクにとってロクでもない結末が待っているような気がしてならない。 もしエンディングそのままに受け止められる人がいたら、それは本当にお花畑な人だな、と思う。 では評価。 キャスティング:7(ボルティー演じたエレン・ペイジ最高! フランクの狂気に輪をかけてる) ストーリー:8(アメコミをモチーフに、こんなに居心地悪いシナリオをありがとう) 映像:6(随所にアニメを持ち込んでチープに見せてくれたのが本当にチープに見えたりする。本文にあるとおり効果はわかっちゃいるけれど、というやつです) 狂気:9(コミックのヒーローに扮した中年おやじをリアルに描いたら、本当に醜悪なものが見えました) 暴力:8(物的な破壊というより、そこに込められた思いに圧倒) というわけで総合評価は50満点中38点。 モヤモヤした気持ちを引きずっても人生の何たるかを考えたい人にはオススメ。 一見するとダサい映画に、自分の身につまされる何かを刺激されてもかまわないという勇気を持った人には超オススメ。
「キック・アス」より濃ゆい!傑作!
「キック・アス」がクロエ・モレッツのアクションを中心にした完全娯楽作ならこの「スーパー!」はオッサンの暴力をテーマにした完全問題作。神の掲示を受け自分の正義を信じヒーローとして活動し始めるフランクだが、それは戦いではなく一方的な暴力。強盗”未遂”やドラッグ売買”らしい”人物を見つけては不意打ちで頭をカチ割り半殺しにする。そして次第にその行為はエスカレートしていき、列への割り込みや車へのいたずらですら”悪”としてレンチでぶん殴るように・・・。 ヒット・ガールが悪党どもをバッサバッサと切り倒すシーンには爽快感と疾走感があふれていたけれど、このクリムゾンボルトのそれには不快感と気持ち悪さしかない。エレン・ペイジ演じる狂った相棒・ボルティーが仲間に加わってからは、それがさらに増大し、悪党をズタボロにし歓喜する姿はまさに「悪」そのもの。しかしその気持ち悪さこそこの映画のキモだと思う。 ※長すぎるのでブログから一文抜粋(全文はブログにて11/6公開) 「まんざらでもない」
狂ったヒーローの迷惑振りったらない(;´∀`)
とにかく正義のヒーローをこれでもかとダサく、そして独りよがりのヒーローの駄目っぷりを描ききった名作です(゚∀゚)アヒャ
OPのアニメーションからしてもういっちゃってる(笑)
このフランクの目の恐さガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
そして敬虔なクリスチャンであるが故の日常に対する怒りや不満が高じて、さらに奥さんを寝取られてしまい、悪を退治しろと神様からご宣託があったという理由で、適当なスーパーヒーローの漫画を元に色々衣装を考えて自作するわけだけど・・・
この神様からのご宣託がまた皮肉たっぷり(;・∀・)
天からどでかい神様の手が降りてきて、フランクの頭を切開して脳みそに触れるという狂いっぷり( ゚д゚ )
そして悪党(と言うか町の悪がき、チンピラども)を倒すのがレンチってのも、かっこ悪いけど実際に殺傷能力抜群の道具を使う残酷さ。
そしてケビン・ベーコンの安定感はさすがΣd(゚∀゚d)イカス!
アメコミオタクの女の子を演じたエレン・ペイジの狂いっぷりも(゚д゚)イーヨイイヨー
フランクは一応分別はあるんだけど、ヒーローに変身すると完全にぶっ飛んで累々と屍の山がガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
セックス中毒でフランクを無理やり犯すのも゚+。(σ゚∀゚σ)⌒Nice♪
そして殺され方も頭を半分吹っ飛ばされるというむごたらしさ(;´∀`)
それで奥さんを寝取って奪い取った男に復讐を遂げるわけだけど、奥さんはまたすぐ別の男の所に走ってしまい、フランクは兎を飼い始めて平穏になろうとはするが・・・
やってきたことは一体なんだったのか???
そして本当の平穏って何なんだ???
「クリムゾン・ボルトの怒り!!!」と言ってどんなにレンチでぶん殴っても
「割り込みは悪だ!!盗みは悪だ!!!」と言ってどんなに拳銃をぶっ放しても
結局奥さんはまた消えちまった。
何ともほろ苦いラスト(^_^;)
ぬぅ‥どうしても‥●キックアス●と比べちゃう‥(・ω・)ノ
こりゃおバカだ‥ ‥基本はおバカムービーだ└|∵|┐♪┌|∵|┘ 脚本はともかく‥ 演出も何も有ったモンぢゃない~ヽ('ー`)ノ~ おバカな主人公がただただ‥破壊と殺戮を繰り返す‥ (一応自分なりの正義は持ってる‥らしい‥) でも‥ おバカムービーと割り切れない⇒真っ直ぐさ/も有るo(^o^)o アメリカだ‥ ‥これはただただアメリカのおバカだ~ヽ('ー`)ノ~? ☆評は‥ DVD100円水準にて‥(^-^) DVD買う度⇒②★★ モ、1回見たい度⇒③☆☆☆(グロいです) オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪ デートで見る度⇒①◎ 観る相方o(^o^)o】男子の一人見をオススメ~ヽ('ー`)ノ~ ◇ケビンベーコンもさすが‥ ◇リブタイラーも素敵‥ ◇Eペイジがかわいい(*^_^*) 〜〜〜〜〜 似て非なるモノだが‥ 似過ぎてるヽ('ー'#)/‥●キックアス‥ 俺は‥ 本作のEペイジ(●インセプションも●ローラーガールズダイアリーも♪)が大好きだが‥ ●キックアスの方の‥CGモレッツちゃんのが好きだ(*^_^*)♪
何もできない中年男のブチ切れ願望
お手製のコスチュームでヒーローに変身!といえば「キック・アス」を思い出すが、向こうは少年で、動機も割りと純粋な正義感だ。それに比べ、今作のヒーロー「クリムゾンボルト」のフランクは、逃げられた女房を取り戻したいという中年で動機が冴えない。 変身というのは“天に変わって”正義を貫くとか、そういう意味の象徴なのだが、フランクの場合は自信がなくて何も出来ない自分に力を与えてくれるものとしてコスチュームがある。コスチュームそのものが“天の力”であり、コスチュームを着けないと何も出来ないのだ。 そんな情けない中年男に妙な力を注ぎ込むのがエレン・ペイジ演じるリビーだ。彼女の場合は、完全にぶっ飛んでいて、コスチュームさえ着けていたら何をしても許されるみたいなところがある。 自ら相棒ボルティーを志願し、まだ良識の残っている中年男を翻弄していくところが笑える。 だが、クリムゾンボルトにとってボルティーは真の仲間なのだろうか? クリムゾンボルトをけしかけるボルティーの声が“悪魔の囁き”に聞こえてならない。 悪への報復はどんどんエスカレートし、残忍な中にも美を追求する「キック・アス」とは一線を画した本能丸出しの残虐性を見せ始める。 悪いヤツに、そこまでやったら気持ちいいだろうなと思うぐらい徹底している。だが、天が一人の人間にそんな力を与えるわけもなく、その代償はしっかり持って行かれる。 この映画、他人のちょっとした理不尽な行動に腹を立てながらも我慢する、そんな日常のストレスを発散させてくれるが、普段から勇気ある行動を取っていないとツケが回ってくるという黒い罠が、ブラックジョークという名の下にあちこちに潜んでいる。
フランクは立派
フランクはちょっと知恵が足りないっぽいけど、奥さんを真っ直ぐ愛し、正義を信じる立派な男で、そこがオレにはまぶし過ぎるところがある。エレンペイジが素晴らしい。小さな胸に顔をこすり付けたい。
ラストのちょっとほろ苦い結末も現実的で、私は好きです。
生身の普通の人がヒーロー・コスチュームを着て、街の悪党を退治する…「キックアス」と、もろ被る映画だけど、スーパーヒーローに憧れる日常ではだめな人間の物語は、昔からあったようで、あの「バッドマン」も格闘術と超兵器を駆使するが悪を憎む正義感の強い生身の人間だ。 本作が「キックアス」と違うのは、あっちは若い二人の青春物語的なところがあったのに対し、こちらは妻にも逃げられたうだつの上がらない中年男にぶっ飛んでるアメコミ好きの女の子が絡む展開。 「キックアス」ではビッグダディとヒットガール親子の反則的な強さが痛快さを呼ぶわけだけ、こちらの主役フランクが扮する赤いコスチュームのクリムトンボルトは気弱で腕っぷしもだめ。 それを補うため武器を手にするだが、ときにそれが凶器にもなって、正義の味方ではなく犯罪者扱いされたり、暗く後味の悪さを残す。でも、そのまぬけさとヘタレぶりで笑わせてくれる。 対決する相手も用心棒を従えるほんまものの麻薬の売人なのだから、分が悪すぎるし、やはり悲惨なことにもなってしまう。 ラストのちょっとほろ苦い結末も現実的で、私は好きです。
ひいちゃった
キックアスと似て非なる感じ。まっ、別に比べなくってよいのですが。 エレン・ペイジの壊れっぷりにひいちゃった。 あそこまでやって拍手ものではありますが。 悪くはないけど、なんだか腑に落ちないというか・・・すっきりしないというか。 グロ度もあるんですけどねー。 期待しすぎちゃったかなー。 まっ、好みの問題で楽しめる人もきっと多いとは思います~
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