「彼女は再び人生の波に乗った」ソウル・サーファー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
彼女は再び人生の波に乗った
鮫に襲われ左腕を失いながらも、プロサーファーを目指して再起した少女ベサニー・ハミルトンの実話。
冒頭から、照りつける太陽、青い海、サーファー心を掻き立てる波、ピチピチの女の子たち。
家族が居て、親友が居て、波乗り大会で優勝して…序盤はどこまでも人生バラ色!
…それは突然やって来る。
あらすじは知っているので、海に入る度にいつ鮫に襲われるのか、序盤はハラハラでもある。
襲撃はほんの一瞬。
ヒヤリとすらした。
こんなトラウマがあったら、もう海に戻りたくないと思うのが普通。
だが、ベサニーは何より海を波を愛する少女。
再び海に戻る。
一度は挫折する。
以前のように波に乗れない。日常生活にも支障。
が、タイでのボランティア活動が背を押す…。
家族の存在も大きい。
常に寄り添い、明るく笑顔を絶やさず、娘を信じ、支える。
理想的な家族でもある。
そう、この映画、甘々な展開でもある。
でも、悲壮的にならず、前向きな作風が心地良い。
この手の作品にありがちなベタな恋愛要素は無く、ヒロインの再起への勇気と家族との絆に焦点を絞っているのがいい。
ライバルサーファーとの関係も嫌みに描かれていない。
サーフィンシーンはダイナミック。軽快な音楽も良い。
ズバリ、この時期見るには最適な、爽やかな好編!
コメントする