「心に残る清々しさ」ソウル・サーファー UJさんの映画レビュー(感想・評価)
心に残る清々しさ
公開初日にレイトショーにて鑑賞
全体の構成が素晴らしく飽きることなく夢中になって見られました。
ハワイや西海岸特融の映像美とそれに合わせた爽快なBGMに惹きつけられます。空気感、臨場感など実際に撮っておられる方のこだわりを感じます。正直この部分だけでも十分見る価値ありかと。
中盤からは本題となるベサニーの事故とそこからの彼女の奮闘劇がはじまります。本作品ではそういった逆境に苦悩する姿に対して執拗にクローズアップすることは決してしません。厳しい環境で気丈に振る舞い、何事にも前向きなベサニーを丁寧に描くことで、彼女の人間的強さをわかりやすく伝えてくれます。また、事実としてべサニーは素晴らしい家族と仲間にも恵まれていました。そこはさすがにアメリカ映画、サポートするファミリーや友人達の演出もわざとらしさがなく、見ていてとても気持ちがよい。一人の人間の無限の可能性は周囲の愛情があってはじめて育まれる。そんなメッセージを受け取りました。
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