「規制もモラルもなくなった金融業界」インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実 トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
規制もモラルもなくなった金融業界
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本作はリーマンショックが起こった理由などを
いろいろな人からインタビューをしている
情報量が多い
インタビューをしている場面がかなり多い
インタビューを断った人も多く
文句を言ってても、インタビューに応じた人は一応誠実なのか?
歴史は1980年代まで遡って
そこで金融会社の規制緩和がすすめられて
2000年代に入るとデリバティブ(金融派生商品)がでてきて
その規制も緩和された
グリーンスパンなど
規制緩和を主導していた人が
FRB議長になっているなど
金融業界の政治的な力がどんどん強くなっているように感じた
CDO(債務担保証券)がつくられたが
その元になる担保となる住宅ローンをリスクをまったく考えないで貸し出されていた
さらに格付け会社もAAAなど
高い格付けにしていたため
さらにCDOの保険となるCDS(クレジットデフォルトスワップ)
も大量に売っている銀行もあって
CDOが破綻をしたときのリスクは考えていない
目先の利益しか考えない
驚いたのは金融マンが
売春や薬物をやっていることだった
個人的には薬物をやってる人間がカネを扱う仕事について
リスクが上がらないのかな
2008年にオバマ政権になっても
あまりこの構図は変わっていないらしい
米国での格差は広がっていて、中間層が没落をしている
経済学も金融業界の影響が大きくなっていて
「規制緩和」を主導する経済学の力が大きいらしい
これは日本でも似たような影響があるのかな?
現在のことを考えると
2016年にドナルド・トランプが大統領になり
2024年に再挑戦をしている遠因に
リーマンショックで金融業界に責任を取らせられないかったことがあるのではないかと思った
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