「ドキュメンタリーとして失格。」インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーとして失格。
私はこの分野に深い興味を抱いているので、ようやく機会を見つけて観に行きました。
正直ガッカリでした。
「●●氏は取材を断った」っていうテロップが、いったい何十回出てきましたかねぇ。
これでは、ドキュメンタリーとすら言えないと思います。
高レバレッジを容認し、強欲な連中がそれを悪用した、それが世界不況の原因だというストーリーそのものには異論はありません。
だけど、専門家にはすでに知った話の域を出ておらず、逆に専門でない人には理解不能。
せっかくの素材が、ほんと、もったいない話であります。
マイケル・ムーアが監督だったら、もっともっと単純化して、「やや正確性に欠けるが、はるかに面白い作品」に仕上げただろうな、と残念に思ったものでした。
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