劇場公開日 2011年8月27日

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「魅せる恐怖」インシディアス ベチィさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0魅せる恐怖

2016年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

声を出して笑うほどじゃないが、終始ニヤニヤしっぱなしであった。
無駄がなく、かなりホラーを研究して作られた印象。
ドラマパート、脅かし、世界観、演出も秀逸。ラストのオチもエンドロール後の映像もホラー映画のテンプレどおりで、その期待を裏切らない律義さが愛おしく嬉しい。

本作は全年齢対象で子供に対して強いトラウマを与え、ホラー初心者なら充分すぎるほど恐怖を堪能できる一方でホラーに慣れた人、『ソウ』のような知的興奮を求める者にも感銘を与えるだろう。
『ソウ』は傑出したワンアイディアながら、その趣向ゆえにどうしても受け手が限られる欠点があったが、本篇にはその制約さえもない。
それでも『ソウ』が好き、という人は少なからずいるだろうが、幅広い層にアピールしうる、という意味で本篇はジェームズ・ワン&リー・ワネルの代表作と言っても過言ではない。

そして、オーソドックスに徹しながら完成されたホラー映画としてお手本に出来そうな1本である。

ベチィ