「映画通ほど騙されるって何に?」ミッション:8ミニッツ KGRさんの映画レビュー(感想・評価)
映画通ほど騙されるって何に?
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過去を覗き見るはずのマシンが、実は過去と現在を繋ぐタイムマシンだった、とは「デジャブ」だが、「映画通ほどダマされる」というコピーに同じ設定を予想したのは私だけではあるまい。
まあ、作成者側が日本のコピーを知っていたとは思えないが、早々に「これはタイムマシンではない、プログラムの中で起きていることに過ぎない。」と、それを否定するセリフを吐いている。
過去をいじることによって未来が変わってしまうというよりも、パラレル・ワールドが生まれる設定は「バック・トゥー・ザ・フューチャー」をはじめ、多くの映画で扱われているので、それほど違和感はない。
0秒後の見せ方は面白かった。
ここで終わりと見せかけて観客を引っ張り、続きを見せるあたりは、どうなってんだとの思いを抱かせ、これが言うところの「ダマされる」話なのかなとも思ったが、それほどびっくりするほどの話じゃない。
感傷的なエンディングだった。
あの卵形のオブジェの見せ方はうまい。
ジェイク・ギレンホールが実は死にかけているのは、早い段階で明かされる。
死者の記憶を再現するには、同じような状態(=死ぬ寸前、瀕死)が必要なんだろうとは、分かりやすいというか、受け入れやすいが、死んだはずのショーン・フェントレスの魂というか、ショーン自体はどこへ行ってしまったんだろう。
パラレル・ワールド(?)で一番割を食ったのはショーンなのかもしれない。
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