はやぶさ HAYABUSA BACK TO EARTHのレビュー・感想・評価
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もとはプラネタリウムで上映されたもの
人間が出てきて感動ストーリーが繰り広げられる。
そんなテイストを期待して観に行くと肩透かしをくらいます。
もともとこれはプラネタリウムで上映された、
それもはやぶさが地球に戻ってくるずっと前に作られた
はやぶさミッションの紹介映像作品なのです。
映画じゃないと言うなら確かにそう。
ただ、小惑星探査機に「はやぶさ君」と名付けて
擬人化したことで
より世間で人気が出て感情移入して「泣ける」と評されたと
心構えしていかれるのがいいと思います。
自分は宇宙も大好きなので…冒頭の全視界宇宙からずっと号泣でした。
同名映画がたくさんあるので要注意ですが、これが一番。
「タイタニック」以来の経験でした。
観客の6割が女性。
そのうち半分がハンカチを手に目頭を押さえている光景ってのは……。
その映画が、人間も動物も植物もなんにも登場しない、単なる人工衛星「はやぶさ」の映画なんです。
オタク少年ばかりが多くても不思議ではないテーマなのに、でも女性客が多数。
そして不覚にも、私も胸が熱くなりました。
昨日見たクソ映画の、おそらく予算は数十分の1だろうと思うけど、秀作でした。
そもそもプラネタリウム用に作られた映画らしいですし。
しかもストーリーはみんなが知っている話。
打ち上げて、戻ってくるだけの話です。
それで、これだけ人を感動させられるって、どういうことでしょうか。
惜しむらくは、公開映画館が少ないことでしょうか。
女性客が多いというのは、やはり口コミの威力なのかも知れません。
良いものを嗅ぎ分ける能力において、われわれ男性は、とても彼女たちの足元にも及びませんから。
東京大阪間を15秒
映画「はやぶさ HAYABUSA BACK TO EARTH」(上坂浩光監督)から。
この映画、誰も人間が出演していない。
だからこそ、小惑星探査機「はやぶさ」の快挙がわかりやすい。
特に、他の探査機と違って、行きっぱなしの「一方通行でないこと」
これは、世界に誇れる我が国の技術の高さを示しているとも言える。
「はやぶさ」関連の映画は、ほとんど鑑賞したが、
途中で起こるトラブル、アクシデントについて語られ、
はやぶさ本体の運行速度やハイレベルの技術については、
あまり触れられていなかった気がしている。
例えば、はやぶさの宇宙での速度は「30km/1秒」らしい。
この数字を示して、どうだ、凄いだろう?と私たちに説明されても、
その実感がわかず、オロオロするばかりだ。
しかし「東京大阪間を15秒で通過する」と説明されれば、
すぐさま実感がわき、へぇ、凄く速いんだ、という理解できる。
その速さで、数年かかった距離・・
う~ん、考えれば考えるほど、またまた判らなくなってしまうが、
宇宙の広さを自分の知っている尺度に変える習慣さえ身につけば、
これからきっと役に立つに違いない。
結構楽しめました
小惑星探査機はやぶさの軌跡をたどったドキュメンタリー映画。もともと各地のプラネタリウムで上映されていた映像に、さらに映像を追加して劇場公開したものだそうです。上映時間も1時間足らずで、料金は500円でした。
フルCG作品で、はやぶさプロジェクトに携わった人たちは一切出てきません。技術解説や発生したトラブルの説明もかなり簡略化されていた気がします。それでも、はやぶさ飛行コースや、はやぶさが地球を使ってスイングバイを行い、進路と速度を変えたこと、それが制御技術上非常に難しいことなどが、わかりやすいビジュアルで開設されていました。
ナレーションも文学的というか情に訴える系で、サイエンス系のドキュメンタリーとしてはちょっと物足りないと思いましたが、広く一般の人に見てもらうならこんなものでしょう。
個人的には、科学技術系の偉業に感動できるタイプなので、物足りなさは感じつつも、結構楽しめました。
はやぶさをテーマにした映画は、竹内結子さんが出演するものとか渡辺謙さんが出演するものなど、いくつか制作されるようです。そっちは、もっと人間ドラマになるのでしょうし、もしかしたらフィクションの要素が強くなるかもしれませんが、たぶん全部見ちゃいそうな気がします。売り上げの一部が、次のはやぶさ2のプロジェクト資金になったりはしないんでしょうね。そのくらいしてもいいのに。
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