「過去の戦争犯罪を描くと言うこと」黄色い星の子供たち としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
過去の戦争犯罪を描くと言うこと
ジャン・レノがいい味を出してこの作品を引き締めてくれていて、暗い雰囲気の中、だらだらと続く脚本を何とか保ってくれています。また、大勢の子供が主演していて、その屈託のない、笑顔が暗い雰囲気を和らげてます。戦争の中行われた大虐殺を描くのではなく、側面のフランスでの事件を掘り下げて、みる側に人道的見地に立った考え方を問いてくる。また、この作品は我に様々なインスピレーションを与えてくれる。例えば、現代において欠落しつつある、周囲を助け合う精神を我々に、問うている。当時のフランス政権はドイツに屈しユダヤ人を引き渡す事で保身を図った。反骨のパリ市民は大勢のユダヤ人匿った。今の日本ではまず、有り得ない。見た後にどう感じるかではなく、あなたはどうするのと監督が言ってます。さあ、どうしよう。
コメントする