劇場公開日 2012年4月28日

「阿部さんの演技がいい」テルマエ・ロマエ kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0阿部さんの演技がいい

2015年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

古代ローマのテルマエ設計士のルシウスは、日々よりよいテルマエ作りに頭を悩ませ、悩み過ぎて現代日本にタイムスリップ。そこで日本の風呂文化に衝撃を受ける。古代ローマと現代日本を行ったりきたりの風呂コメディ。

難しい話や構成を映画にしたなぁと思う。ローマのセットや風呂に溺れてタイムスリップする様子は、とても上手かったし、言語の壁(ローマで話されている言葉と日本語の違い)も分かりやすい見せ方だったと思う。ローマ人役を日本人がやるというのも、海外の戯曲をオール日本人キャストでやるように、慣れればどうってことない。しかし、上手いにしても違和感は残るわけで、そこがどうしても感情移入しにくいとか(徹夜でラテン語を勉強したくらいで古代ネイティブと問題なしに会話できるのだろうかとか)ちょっと陳腐になりがちなのは否めない。あと、漫画が1話読みきりなので、映画2時間をクライマックスに向けて盛り上げるような全体的な繋がりを見る場合に、1話ずつ短いぶつ切りになっていて、2時間映画(1時間40分)としては弱い気がした。

主人公ルシウスは生真面目なちょっと変わった性格なのだが、阿部さんの演技がとてもマッチしていて、真面目なのにコミカルでそれでいて応援したくなるようないい味を出していた。

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kalichan88