「「平たい顔族」は上手い」テルマエ・ロマエ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
「平たい顔族」は上手い
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
日本人のことを知らない古代ローマ人が「平たい顔族」と名付けるのは上手い。それを日本人であるはずの阿部寛が濃い顔して演じていると、外人の間にあって意外と違和感なくはまっていた。大笑いする作品ではないが、現代日本の文化と技術に触れた古代ローマ人の驚愕の表現とかちょっとした滑稽さが原作同様に作品の根幹となって楽しめた。特にウォッシュレット初体験の阿部寛は良かった。後半のローマの歴史編は前半に比べて落ちるが、それでもこのような新鮮な設定をする発想はやはり面白い。
驚いたのはローマの街並みのセットや1000人を動員したというその他大勢のローマ人の登場の多さによって、映像がかなりしっかりとしたものになっていたこと。これによって古代ローマを知らない私のような日本人が、日本を見たルシウス同様にローマの生活を垣間見ることが出来たことも良い。
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