「はっきり言おうオリジナル要素はいらなかったと!」テルマエ・ロマエ いも男爵さんの映画レビュー(感想・評価)
はっきり言おうオリジナル要素はいらなかったと!
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原作が好きなので実写映画はどうかと思い見るのを渋っていましたが評判が良いそうなので見ました。
古代ローマのセットもリアルで雰囲気出ていましたし、特に大浴場はかなり良くできていました。主人公ルシウスがタイムスリップするシーンはシンプルな演出でうまく表現されていたと思います(変にCGを多用すると安っぽくなってしまいますからね)。
そしてなによりも素晴らしいのが阿部さん演じるルシウス、見た目からしてイメージにピッタリで、日本の銭湯や風呂の設備でいちいち驚く演技は最高で、大爆笑してしまいました。
でもって、オリジリナルのヒロインとの絡みですが、これまったくいらないです。ルシウスの出現する場所に必ず居合わせるというだけでもご都合主義なのに、漫画家を目指す田舎娘って、どんだけ浅はかな設定ですか。
さらにルシウスと一緒に古代ローマにタイムスリップして、周囲の人間もそれにつられて過去に行くわけですが、これでは時間を越えるという本作の肝といえる設定が非常に安っぽい印象を与えてしまいます。
原作自体ヒロインらしいヒロインが無いのですから、映画も無理にヒロインを造らず、前半のノリで突っ走って欲しかったです。
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