「夢は見果てない」宇宙兄弟 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
夢は見果てない
クリックして本文を読む
同名コミックの映画化。
幼い頃に共に宇宙に行く事を約束した六太と日々人の兄弟。
やがて日々人は宇宙飛行士になり、六太は無職で空虚な生活を送っていたが、幼い頃の約束を果たす為、宇宙飛行士の試験を受ける…。
日本映画には珍しい本格宇宙エンターテイメント。
ロケット打ち上げのCG技術はなかなかのもので、JAXAやNASAの協力、バズ・オルドリンの出演(!)など意気込み充分。
兄弟の絆を軸にしたストーリーも見易くてイイ。
娯楽映画としては楽しめたが、ちょいちょい気になる点があったのもまた事実。
閉鎖空間での訓練は興味惹かれたが、もう少し小難しくない程度に訓練の課程を描いて欲しかった。
そういったシーンを省き、お決まりの湿っぽいドラマになってしまう所が漫画原作の日本映画の宿命。
月面での事故に緊迫感が足りず、その救出劇やラストが駆け足気味の説明で終わってしまったのは残念。
2時間ではまとめ切れなかったか。
閉鎖空間での訓練のピリピリした最終日、皆で宇宙の話で盛り上がるシーンにはグッときたものがあった。
僕は映画好きだが、周りにとことん映画を話し合える人が居ないので、こういう共通の仲間ってイイなぁ。
夢はいつまでも追いかけ続けたい。
コメントする