「心が折れてしまったら」ラビット・ホール kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
心が折れてしまったら
夫婦は最愛の息子を亡くし、8か月。辛くて苦しくて出口のないトンネルで立ちつくしている。家族や周りにやつ当たりしてしまう妻。救いを求めて外へ出る夫。手を取り合って前へ進めればよかったけれど、気が付けばいさかいと背中合わせの日々に。
このお話はここからがスタート。小さいことのひとつひとつを救い上げるエピソードが観ているこちら側にも身に染みる。あることがきっかけ(それは意外な事)で、ようやくかたくなな心がほぐれだす。夫も妻のかすかな変化に寄り添う。
それから…それから… なんとかなる。
夫婦役のニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが良い。初回、鑑賞時にはもっと奥行のある設定の方が共感しやすいのに~と思ったけれど、2回目観たら、これこそが、いいんだ~と、素直に思えた。共に生きる人と観たい作品です。
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