「んー!懐かしい苦い思い出が蘇る」秒速5センチメートル(2007) 大日本帝国万歳!!さんの映画レビュー(感想・評価)
んー!懐かしい苦い思い出が蘇る
まだ携帯電話はおろかポケベルもなかった時代、中学生、高校生の連絡手段は家電か手紙のみだった。家電は親が出て、家の娘になんの用事だ!と怒鳴られ取り次いで貰えない。残る手段は手紙のみである。昔は生徒の住所も全て公開されており、全力で手紙を書き、相手の返事を待った。ポストを覗くが手紙は来ておらずガッカリする事も多かった。反面、相手からの手紙が届いていると嬉しくて手紙を持つ手が震えた。何が書いてあるのだろう?そんな期待を胸に封を開ける。当時の女子は良い香りのする紙を使うのでほんのり女子のいい香りがする。萌える瞬間である。良い返事なら狂喜し、悪い返事なら物凄く落ち込む。こんな時代もあったのだ。今の子供は早ければ小学生からスマホを持つ。この映画を観ても内容は理解し難いであろう。オッサンやオバちゃんらが若かりし頃の青春を思い出すのに丁度よい映画なのである。監督もその世代であろう。
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