「最後が全て。秒で泣ける。」秒速5センチメートル(2007) momoさんの映画レビュー(感想・評価)
最後が全て。秒で泣ける。
十代の時にしか抱けない気持ちがここにはある。
それぞれ立場は違うけれど、相手を一途に思ったり、諦めたり、傷つけたり、一人傷ついたり。波に乗れたとか変なジンクスで告白するかどうか決めたり。メールを打っては消して。
自分にも似たような感情を抱いていた若き日があったことを思い出した。
時系列で、3作品がシンクロして、やがて全て繋がっていく。
2人が交互に語るモノローグから始まり、数々の思い出の絵のフラッシュと山崎まさよしの曲のカットインからのタイトルバックが素晴らしくかっこいい。
泣ける!
ここに来ると秒で泣ける。
近くにいて1000通メールしても1センチも近づけなかった関係と、遠くにいても秒速5メートルで近づこうとする関係と。
物理的距離と心の距離は正比例しない。
未熟故に実らなかった恋は永遠に桜の花びらのように散り続ける。
実らなかったから存在し続けるし、思い出す度に幸せなんだな。
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NOBUさんのコメント
2021年1月19日
こんにちは
「ジョゼ」の当方のレビューへのご指摘、有難うございました。
これからも、当方のレビューに瑕疵があった際には、ご指摘ください。
(無い様にしますが・・)
宜しくお願いいたします。