こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ! : インタビュー

2011年8月1日更新
画像1

深田恭子「こち亀」出演で“深キョン”脱却を予感

この夏“両さん”こと両津勘吉がスクリーンで大暴れする。「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載回数が1700回を突破し、現在もギネス記録を更新している「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連載35周年を記念し、「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」として実写映画化される。2009年放送のドラマ版に続き、「SMAP」の香取慎吾演じる両さんが、本作では初恋の女性と再会し、転職&結婚の一大決心!? その相手としてゲスト出演するのが深田恭子だ。(取材・文:内田涼、写真:堀弥生)

画像2

深田といえば人気アニメを映画化した「ヤッターマン」(2009)でのドロンジョ役がハマリ役だったが、今回はスペシャルゲストとあって、女優としての立ち位置に大きな違いがあった。

「まず、香取さん演じる両さんが想像以上に亀有の町に溶けこんでいて、本当のおまわりさんみたいなんですよ。それに中川さん(速水もこみち)と麗子さん(香里奈)があの衣装をビシっと着こなしていたり、大原部長(伊武雅刀)が怒鳴っていたり……。まさに“こち亀”の世界から飛び出してきたかのようで、楽しいチーム感を感じました。正直、私も“あっち側”に行きたいってうらやましくなってしまいました」

そんな深田が演じるのは、両さんの幼なじみで初恋の相手でもある沢村桃子。シングルマザーとして、小学生のひとり娘ユイを育てる旅芸人一座の座長という役どころは、世間が抱く“深キョン”のイメージとはかけ離れているかもしれない。強さと同時に、表には出せない不安や悲しみを隠し持つ女性なのだ。

「母親役は初めてではないんですが、今回の親子関係にはちょっと戸惑いもありましたね。桃子もユイちゃんも『親は親、子は子』って感じで自立している面が強くて。一方で桃子が忙しい日常を送るなかで、ユイちゃんのさみしさに目が届いていない部分もあって……。とにかく働きながら、子どもを育てることの大変さを実感しました。だからこそ、ふたりの前に現れる両さんの存在がとても大きいんです」

画像3

桃子との再会にすっかり有頂天になり、結婚&警察官退職まで妄想を飛躍させてしまう両さん。当の桃子もその純粋な優しさに、少しずつ気持ちがほだされていく。時空を超えたふたりの恋愛模様は、劇場版ならでのは大きな見せ場となった。

「うまく気持ちを表現できないけど、桃子も両さんに対して一直線に魅力を感じていると思いますね。個人的な気持ちとしても、私、正義が大好きなんですよ! だから、両さんみたいな存在って亀有だけじゃなくて、日本中にいてくれたらいいのにって(笑)」

両さんになりきった香取慎吾の印象については、「両さんが町に溶けこんでいたと言いましたが、それって香取さんの魅力なんですよ。あの衣装でロケ現場に入ると、その場で気さくに町のみんなに手を振ったり、子どもたちと遊んであげたり。その姿が『両さんにぴったりだな』ってすごく感動しました。なので、桃子が両さんを魅力的に思う気持ちっていうのも、迷いなく演じることができたんじゃないでしょうか」と分析してみせた。

>>次のページへ続く

インタビュー2 ~深田恭子「こち亀」出演で“深キョン”脱却を予感(2/2)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」の作品トップへ