「大満足」ドラゴン・タトゥーの女 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
大満足
満点(5.0)にするかどうか迷ったのですが、後半のストーリーにもう少しひねりが欲しかったのと、今年もっといい映画に出会えることを期待して 満点に近い4.5評価。
バイオレンスシーンは描写が鮮明すぎて 直視できない部分もありましたが、本作品には不可欠な要素。 ダニエル・クレイグを見に行ったつもりが、実はダブル主演のルーニー・マーラが良かったです。
プロローグがスタイリッシュでカッコよかったのと、その他のキャスティングが完璧!と思えたので 大満足でした。
タトゥーの女・エリザベスを演じた ルーニー・マーラ。 フィンチャー監督とは『ソーシャルネットワーク』つながり。 「あの作品に こんな子いたっけ?」と思うほどの変貌ぶり、激しい演技に 圧倒されました。 後半にかけて(あの格好で)だんだん可愛く見えてくるのが 不思議。 つい『ハンナ(シアーシャ・ローナン)』が成長した姿を想像して 重ねちゃいました… でもエリザベスは“殺人兵器”ではありません、、笑
40年前の 少女失踪事件の解決を依頼されるジャーナリスト・ミカエルに ダニエル・クレイグ。 ジェイソン・ステイサムと同様・強いイメージが定着しすぎて“一般人に見えない”ダニエルは 今回も苦戦中。 身に危険が及ぶシーンでも、つい冷静に見てしまう。 配役は彼で良かったと思いますが、どうしても消せない“ボンドの香り”が 減点対象だったかも。。
ミカエルのパートナーに ロビン・ライト。 ショーン・ペン元妻で、『フォレスト・ガンプ』のジェニーを演じてました。 今回は控えめながら ポイントを押さえた大人の女性を好演。 『Conspirator(2011)』という作品(レビュー書いてます)でも 素晴らしい演技を披露していました。
ここで私が注目した俳優さんを ご紹介。 マーティン役のステラン・スカルスガルド。 名前(姓)で「もしかして?」と思ったら やっぱりそうでした。 あのイケメン俳優のお父さん。 『マンマ・ミーア!』や『天使と悪魔』にも出演していたそうで よく見るお顔、確かに(息子と)似てます。 脚本で もっとマーティンのキャラを作り上げてほしかった気がしますが、まぁ印象には残ったので 良しとします。
その他、クリストファー・プラマー(『Dr.パルナサスの鏡』)、スティーブン・バーコフ(『ツーリスト』)、ジェラルディン・ジェームズ(『シャーロック・ホームズ』)などなど 役者がそろってます。
「え、いきなりそっち?」と思うシーンもありましたが、何が起こってもおかしくないという流れからすると 違和感を感じず。 嫌な役の人は いやぁな感じに、良い役の人はそのキャラクターに忠実に演じきっているところが 観客をうまく引き込んでいたと思います。
皆でいっしょに楽しむなら 年末公開した『ミッション…』を、頭を使って・手に汗握って・一人その世界に引き込まれたいなら 本作品をお勧めします。 スウェーデンやノルウェーの素晴らしい景色も 見所です。