「ストーリーが弱い」ヒューゴの不思議な発明 MARIKAさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーが弱い
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一切の情報なしで観た
配給会社さん、タイトル詐欺はいけない
おかげでいつヒューゴが不思議な発明をするのかと、ミスリードされてしまったじゃないかw
映像は文句なく美しい、3Dで鑑賞したらさぞや素晴らしかったろう
『アバター』もそうだが、2Dと3Dで戦略的に効果を考え、ストーリーを単純化する傾向があるのかなーと思った
映画としてはストーリーの薄さが哀しかった
ヒューゴが孤児で、駅に住んでいて、玩具屋からメカを盗んでいる、そういう事がわかるまで十分以上かかる(映画パンフの最初には書いてあるんだろうが)
いきなり泥棒呼ばわりされ、大切な手帳を取り上げられるまでの流れが意味不明だし、何も言えない主人公の顔が恐くて引いた
後半はちょっと盛り上げては肩すかしというパターンの連続で、中途半端なカタルシスしか得られないので正直退屈した
古典映画にノスタルジーがない人間には「えっ、ヒューゴパパの話は? あれで終わり?」的なガッカリ感がつきまとう
ヒロインパパの栄光と挫折を禁忌的な「悲劇」に見せて興味を引っ張るやり方は、視聴者に不誠実ではないか
フィルムを見付けて、「パパもママも元気にさせてあげよう!」という、お決まりの子供パワーみたいなものもあんまり前に出ていない
家族連れの視聴者は楽しめたのだろうか
映画の素晴らしさを謳うなら、この作品自体のエンターティメントの部分もキチンと製作すべきではなかったのか
普通の映画として考えた時には、中途半端にリアルで、ハメを外すバカが一人もいないのでワクワクできないし、観た後も不完全燃焼な感じの残る映画だった
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