ゲキ×シネ「薔薇とサムライ」のレビュー・感想・評価
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よっ、天海!
宝塚な歌舞伎
ゲキ×シネ最新作『けむりの軍団』公開記念セレクション上映、「五右衛門シリーズ」2作め鑑賞。2010年上演。
天海祐希さまを堪能する作品である(断言)。海賊のワイルドルック、ゴージャスドレス、男装の麗人、ベルばら、すべてがおステキ。そして、身のこなしがスマート。座る時の足の置き方でさえ、計算されている。姉御〜惚れてまうわ。
マントおたくとしては、今作のマントマンが誰か気になるが、一応、山本太郎だった。しかし、素材が張りのある布地なので、裾がふわっとたなびかない。動いた人の後を追うような形が好みなので、これは自分の好みと違う。マントではないが、女優陣のドレスの裾が揺れてたので、こちらで良しとする。山本太郎が役者をやるのは、この先1〜2年くらいまでかな。なんか懐かしい感じがする。
浦井健治、甘いテノールでさわやか好青年。神田沙也加、かわいい役だけど、それだけでなくしぶとさも出ていて、この濃いメンツにおけるアイドル的存在。橋本じゅん…変態チックな役は、彼以外ありえない。高田聖子、悪役いいね〜、目ヂカラあるね〜。粟根まこと、河野まさと、双方はまり役。やっぱり裏切りは、物語に欠けてはならぬ要素である! 森奈みはるは初めて見たが、宝塚出身なのか。天海祐希とは組が違うけど、同年代、娘役でしたか。道理でとても安定感があった。
第1作の五右衛門ロックでは南の島に漂流した石川五右衛門、2作目はヨーロッパ、さて次はどこへ行くのか。古田新太は見た目全然カッコよくないけど、ダンスも立ち回りも上手くて、ほんとに器用な人だと思う。テレビでも存在感があるが、やはり舞台でこそ真価を発揮すると見ていて実感する。
2021.12.19追記
神田沙也加さんの訃報に衝撃
私は彼女が生まれた時から知ってる。まだ若いのに…。
才能ある舞台人がまた逝ってしまった。何という損失だろうか。
再びの…これぞ!新感線!!
お芝居ってすごい!!
ゲキ×シネ最高!
楽しいし!面白いし!
舞台をデジタル録画して映画館で上映する、いわゆるゲキシネって言うのを実際に見たのは初めてだったんですが、これすごいですね!
舞台の映像と、そこに追加で情報をかぶせられたり、色んな映像を差し込んだりできるので、劇場で舞台を見るのとはまた別の楽しみがつくというか。
確かに映画としては高めですが、舞台としてはお安い。
この舞台、実は見たかったんですけど、実際には見に行けなかったので、こうして映画としてでも見れて嬉しかったんですが、聞きしに勝る面白さ!
天海さん演じる女海賊はため息が出るほどカッコイイし、古田新太は面白いし。
ロックのミュージカルでのりもいいし、テンションがあがります。舞台の内容としても、すごい色んな展開があって、意外な方向に話が転がっていって、えー?!って思うこともあり、笑ってしまうこともあり。
声を出して笑える作品です。
舞台はヨーロッパだし、登場人物も中世の貴族なんですけど、五右衛門が入ることによって、ちょっと和の雰囲気とか歌舞伎の見得みたいなものが、入れてあって、その五右衛門ロックな感じが新鮮でよかった。
天海さんの宝塚できたえたキレのあるダンスや歌も見所だし、彼女のコメディエンヌとしての才能はこの作品でも顕著になっています。
劇団☆新感線の舞台、前から見てみたかったし、大画面で見れてよかった!大満足です。
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