劇場公開日 2011年6月11日

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「I prefer... Magneto. 文句なしに面白いマシュー・ボーンの傑作X-Men」X-MEN:ファースト・ジェネレーション アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5I prefer... Magneto. 文句なしに面白いマシュー・ボーンの傑作X-Men

2016年7月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

監督がマシュー・ボーンに変わったX-Menの前日譚。プロフェッサーXの若き日を描いた作品でスピンオフのウルヴァリンを合わせればこれが5作目になります。アクションシーンはけっして多いとは言えないですが、5作目にしてこれまでを超える面白さ!!

これまでの映画作品ではみんなから尊敬される人物だけどダメな子ポジションだったプロフェッサーXが若い頃は超有能です。そしてミスティークはプロフェッサーXと一緒に育ったという原作にも(多分)ない後付け設定にビックリ!!ビースト、ハボック(原作では目からビーム出すあのサイクロップスの弟)やバンジー等原作でも有名なキャラクターもいっぱい登場します。この作品で映画独自のストーリー展開が大きく進んだ気がします。

そして何よりマグニートがカッコいい!!これまでのイアン・マッケランも好きでしたが、マイケル・ファスベンダーの演じる力強さ、かつ繊細さを併せ持つマグニートは最強でしょう。最終的に女性キャラを全員持って行ってしまうのも納得です。

唯一惜しむべくはここでエマ・フロストを使ってしまった事ですね。エマ・フロストといえば原作ではヘルファイヤ・クラブを抜けた後紆余曲折があって今ではX-Menの中核メンバーであり、テレパスだわ、ダイヤモンドフォームになれるわ、サイクロップスの彼女でセクシー系担当だわでいいキャラクターなのに、ここで中途半端に使われたら今後出てこれないじゃん!っと原作好きは思ってしまいます。

「キック・アス」でも非凡な才能を見せたマシュー・ボーン。面白い映画作りをよくわかってらっしゃる。現実に起こったキューバ危機をストーリーに絡める事で単なるアメコミ映画の枠を超えてよりリアルになっています。これまでのX-Menを全く知らない人もこの作品から見ても全く問題ないので、是非是非多くの人に観てもらいたい作品です。

アキ爺