「観始めるとかなりハマる」共喰山 カピバラさんの映画レビュー(感想・評価)
観始めるとかなりハマる
古代壁画の探索に来た男女6人が恐怖に見舞われるという話。その中の一人であるメルという女性が沼で全裸で泳いでいると、突如として牙の鋭く尖った食人鬼へと豹変し、仲間を次々と襲っていく…ゾンビ物とは若干異なるスプラッタムービーです。
もう一人の男性も怪物になりますが、咬傷による感染ではなく別の原因の伏線も描かれています。
本作、意外にもテンポが良く、最後までじっくりと観ることが出来ます。ただ単に狂ってしまった仲間を退治したりする映画ではなく、狂った仲間を捕獲するのか、あるいは殺すのか、捕獲すれば彼女らの命は守れるが、自分達の命が危ない。かと言って簡単に仲間を殺せはしない。この様に、人間性や生存本能の葛藤なども描かれている映画で、好印象を受けました。
食人鬼メルを演じたクリュー・ボイランの怪演も素晴らしく、とても記憶に残ると思います。
「死霊のはらわた」などの過去のスプラッタ&ゲテモノホラーのオマージュも感じられ、マニアには持ってこいの作品だと思いました。
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