「セクシーとキュートの融合」ラブ・アゲイン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
セクシーとキュートの融合
映画が始まって僅か1分で(笑)、突然妻に浮気と離婚を切り出された中年のダサ男、キャル。ショックで夜な夜なバーで飲んだくれていると、イケメンプレイボーイのジェイコブに目を付けられ、妻を断ち切ろうとモテ男のイロハを受ける…。
コメディアンのスティーヴ・カレルと演技派のライアン・ゴズリングの組み合わせがユニーク。
共演者もジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、ケヴィン・ベーコン、マリサ・トメイと豪華。
カレルがとにかくダサい。服も髪型も顔も…おっと、失礼!(笑)
対するゴズリングはビシッとスーツで決め、甘いマスクで女性を口説く。
アドバイスを受け、みるみる洗練していく。
映画はカレルのドタバタラブコメディではなく、彼を取り巻く恋愛模様も同時に描かれる。
プレイボーイだったジェイコブはバーで出会ったハンナに本気で恋をする。
実はハンナは…。
キャルの息子ロビーはベビーシッターのジェシカを“魂の伴侶”と恋慕う。
しかしジェシカは何とキャルに想いを寄せていて…。
それぞれの恋愛模様がリンクし合っていて、クライマックスで一つに繋がり、大騒動に!
軽やかな展開にニヤリとすると共に、ちょっぴり切なさも。
妻を断ち切る為モテ男になろうとしていたキャルだったが、やはり妻への想いは断ち切れない。
妻エミリーもこっそりキャルに電話したりする。
二人以外の登場人物の想いもなかなか伝わらず、一方通行。
でも、諦めちゃいけない。
想う相手は“セクシーとキュートの融合”なのだから。
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