「雪山対決ホラー。」デンデラ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
雪山対決ホラー。
今思えばこのタイトルこそ「怪奇」の部類に入ったんだろうが^^;
いや~なんていえばいいのか、このホラー。。
劇場はお年寄り(あるいは予備軍)でごった返し、ほぼ満席。
そこで繰り広げられるこの…酷い描写をどう理解すればいいのか。
皆さん…放心状態で席を立たれてましたよ。いやはやまさか…^^;
今作を「楢山節考」の続編(ぽいですが)と思って観る人がほとんど、
しかも監督・脚本が息子とくればね~。そりゃ期待しちゃうでしょう。
カンヌでパルムドールをとった作品でしたもんね。帰国した婆様役の
坂本スミ子は違う意味で世間を賑わしましたけどね…(やだ懐かしい)
あぁしかし。。期待すればするほど苦い思いをしますからね、ご用心。
姥捨て山のその後。を描いた本作。
口減らしのために70歳で捨てられたカユ(ルリ子)が目を覚ますと、
何とそこには捨てられた婆様軍団が築いた「デンデラ」という村が。
100歳のメイ(光子)を筆頭に、皆元気に肉体労働をしている。エェ!?
あまりの光景にはじめはたじろぐカユだが、やがてここで生きることの
意義を見出し、さらにはメイの夢・村への復讐に加担することになる。
集団が50人を超え、やっと決起する日が来たと喜ぶメイらの村に、
凶暴なクマ(まさにグリズリー)が襲いかかってくる。彼女らの運命は…
あとはもう、想像するか観るかにしてください^^;
どちらにしましても完全にホラー化していきます。
あまりの酷さにコレ、ちょっとコントになってない!?なんて思うほど。
何を描きたかったんでしょうかね…天顔監督。原作もこうなのかしら。
劇場…皆さん凍りついて、静まり返っちゃいました。
それから終わるまでが長いこと長いこと!エンドの声で一気に皆さん
立ち上がり、クマ退治!!…じゃなくてトイレに向かわれてましたよ。
始まる間際に入ってきた隣のおばさま、何か私に言いたげだったので
顔を向けると、「これね、皆さんにお薦めしようと思って、私が一番に
観に来たのよ~。でもこれじゃあね~どうしよう~」お察しします…^^;
ある意味、女を捨てて(表面上ね)雪山で頑張った有名女優陣の皆さま
におかれましては、たいへん観応えある婆様ぶりでしたが。。
う~ん…あのポスターが総てですかね。あれで十分ホラーですからね~。
(グリズリー(着ぐるみですけど)が好きな方にはお薦め。かなりしつこい!)