劇場公開日 2011年6月25日

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「カルト作か!?」デンデラ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5カルト作か!?

2011年6月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

姥捨山を題材にして、カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた今村昌平監督の名作「楢山節考」。
その後日談とも言える話を、息子・天願大介監督が描く。
しかも、浅丘ルリ子ら大ベテラン女優の共演で。

映画好きなら見逃せず、期待して観に行ったら…

何だか、思ってた映画と大分違った。
「楢山節考」のような哲学的とも言える深遠な人間ドラマかと思いきや、老女たちのサバイバル・アクションと言うべき内容。

勿論、大自然と人間、生への執着、復讐のはかなさ…深いテーマを描いているのだが、今一つ踏み込めずと言うか、中途半端と言うか、そんな印象を受けた。
加えて、中盤から熊とのバトルが始まり、何故あんなに時間を削ってまで描くのか、「??」となってしまった。

70過ぎの元気過ぎる老女たちを演じるベテラン女優たちの演技は、熱演と言うより怪演。
中でも、100歳の長役の草笛光子は凄みがあった。

名作になり損ね、カルト作になりそう。

近大