「ババアVS熊」デンデラ たかおさんの映画レビュー(感想・評価)
ババアVS熊
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山に捨てられた老婆達がデンデラという村を作って、自分達を捨てた村に復讐しようとする話
と思いやきや熊がデンデラを襲ってきてから、熊を討伐する話にシフトする。
そして、村から捨てられた老婆達と冬を越すために人を襲う熊との生き残りを賭けた戦いが展開される。
デンデラでは、村では慎ましく男を支えていた女達が、自分を利用するだけ利用して捨てた村人達を憎み、迫害された者同士結束を深める様子が描かれる。
デンデラのような誰も容姿を気にしない場であっても、身嗜みを気にして魚の骨を使い、髪を溶かしているシーンが印象深かった。
物語の中で、老婆達が特に危機に瀕してもいないのに、慣習として捨てることに苦言を呈する場面がある。
村人にとっては、子を成す可能性がなく、食料を確保するという体で邪魔な存在を処分する意味合いもあったと推測できる。
年老いた人をどう社会で活用していくのかということは、現代日本にも通じる課題である。
村人を生き残るために、老婆を殺した。
老婆は生き残るために、村人を殺した。
熊は生き残るために、村人を殺した。
最後の結末は、誰しもが懸命に生き残るために行動した結果であったように思える。
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