「.」デンデラ 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。父今村昌平の『楢山節考('83)』の後日談を長男天願大介が脚本・監督した作品。社会性と自然の厳しさをドラマチックに描くロケーション抜群の画面は美しく切取られている。女優陣も流石の演技。アップの画像が多い熊も着ぐるみが気にならない程度、頑張っていた。浅丘ルリ子演じる“斎藤カユ”があっさり敗北を認めるラストはアッケラッカンとした潔さと共に多少の物足りなさも残ってしまう。ただ土臭い美しい画面とベテラン女優達のナチュラル老メイクや迫力と説得力のある演技の数々は一見の価値有り。75/100点。
・佐藤友哉の原作は未読だが、タイトルの“デンデラ”とは遠野地方(岩手)で「墓」を指す方言から来ていると思われる。
・鑑賞日:2012年4月28日(土)
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